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『焦るな。
此処で私達が出たら彼奴等に瑠璃丸の価値を勘づかれる。
で、どうする土方』
土方「取り敢えず様子を見るぞ」
『了解』
土方の言う通りに茂みに隠れて様子を見ることにした
新八「玩具かなんかじゃないんですか?」
銀時「違ーよ。
ありゃ、金蠅の一種だ。
汚いから触んじゃねーぞ」
土方「ほら見ろバカだろ、バカだろォ!?」
『はいはい。
分かったから大声出すな』
金蠅の一種だと思い込んで去っていく旦那と新八に、物欲しげな目をした神楽もついて行った
神楽が背を向けた今がチャンスだ
『シメた。
今の内にあの、えっと、·····何だっけ?
あ。ゴリ丸?』
近藤「ゴリ丸じゃなくてモリ丸だ!
あ。間違った」
土方「何やってんだテメェら!!
瑠璃丸だ!
名前ぐらい覚えてろよ!
···あ!!」
「逃げられた!」
土方の大声で、木にとまっていた瑠璃丸が逃げてしまった
瑠璃丸が飛んでいくのを見送ると、最悪な事に神楽の頭の上でとまってしまった
銀時「うわ、きったね!
お前頭に金蠅乗ってんぞ!」
神楽の頭に乗っている瑠璃丸に気づいた旦那は帽子で瑠璃丸をはたき落とそうとした
ギリギリの所で神楽が躱してくれたから無事なものの、これ以上はヤバい
私達の首も落とされるから!!
近藤「ヤメテェェ!
それ将軍のペットォォ!!」((ズルッ
『ああぁ!瑠璃丸が!!』
その場に居る全員が全力でダッシュして止めようとしたが、蜂蜜のせいで滑った近藤さんが瑠璃丸をはたき落としてしまった
何回蜂蜜で滑れば気が済むんだろうかこのゴリラは
神楽「酷いヨ皆!
金蠅だって生きてるんだヨ、可哀想だとは思わないアルか!」
『いや、それ金蠅じゃないし』
近藤「待ってェェ!
それは···!!」
神楽「この子は私の事慕って飛んで来てくれたネ。
この子こそ定春28号の名を継ぐ者ネ!」
私達の声が聞こえないのか、どんどん話は進んでいく
というか、神楽は前に”定春28号の仇を討つ“とか言ってなかったけ?
まさかとは思うが、それでカブト相撲する気じゃ···
神楽「今こそ先代の仇を討つ時アル!
行くぜ、定春29号!」
···する気満々だったらしい
土方「オイ待てェ!
それ将軍の、」((グイッ
土方の静止の声が不自然に途切れ、振り返ってみると
銀時「将軍の、何?」
物凄いゲスい笑みを浮かべた旦那が居た―――
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時