単細胞の幼馴染は疲れます。 【ハイキュー!!】

第２セット開始 ページ35

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影山さんに喝をいれられて、田中さんに励まされて、ようやく翔陽に活気が戻ってきました

顔色が良くなった頃合いに第２セットが始まります




『……よかった。翔陽、いつもの調子に――』


「なになにー？」

「練習試合だって」


『(ﾋｯｯ)』



第２試合始まる直前に、話を聞きつけてきたのかギャラリーに人が集まります

声がした方を恐る恐る振り返ったら、丁度後ろを通っていた女の人と目が合ってしまった



「あ、他校の制服だ。どこの高校？制服可愛い〜」


「あー、そういえば相手校烏野だったっけ。
何年生？身長小さいくて可愛い！お人形さんみた〜い」



ひっ、他校の女子怖いコミュ力高い……！

初対面の女の人達に髪の毛触られ撫でくり回されて……
ガチガチに動けないでいるといつの間にか間に挟まれていました


心臓が……バックバックいってる……！

助けて翔陽……って今試合中じゃん……

心臓が痛くて倒れそうなのを、手摺に縋りながらコートを覗き込む


丁度、影山さんが超高速トスを上げていた

ネット際では翔陽が既に跳んでいる




(来る…変人速攻……)


「えっ！？そっから速攻！？」



＿＿ｽｶｯ…







日向「あれ……？」


…ボールは翔陽の手に当たることなく、コートに落ちてしまった
変人速攻は出来なかったらしい

……でも翔陽は”いつも通り”目を瞑って腕を振っていた


ちょっとトスが高かったのかな。珍しい……




金田一「(……速攻あんのか……？それとも唯のハッタリか……？
でもまぁどっちみち――…)

今みたいのちゃんと打てなきゃ影山が怒り出すよ？」


日向「やべッ……」


影山「日向！！」


らっきょみたいな頭の人に耳打ちされた翔陽はまたミスに過剰になってる
らっきょ頭の人は翔陽を呼ぶ影山さんの声に“ホラきた”とでも言うように背を向けた



影山「悪い、今のトス高かった」


金田一「！？ ……影山が……」


国見「……謝った……」


影山さんの謝罪に目を剥く青葉城西の人
そんなに驚く事なんだ……

さっき翔陽に耳打ちしたり、なんか怪しい。
一体なんなんだろ……



『……あのらっきょみたいな人……』


「あぁ、もしかして金田一？
なんか北一って強豪から来たらしいよ」


「確か国見も北一出身だっけ？」


『ぁっ、ありがと、う…ございます……』



……案外悪い人達ではないのかもしれない。距離近いけど。

ぼそっと呟いただけなのに説明してくれたし。距離近いけど(2回目)

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