笠松と黄瀬の体が変わってしまったら。

入れ替わりの法則 15 ページ16

笠松｢ジュルルル｣
黄瀬｢う、感動っすわ｣



泣けない。
ただいま映画鑑賞中。
どうやら感動映画らしいのだが、何故か泣けない。
黄瀬は号泣だし。いや、これは元の俺の体が
涙腺弱いのか！？

周りの奴ら泣いてないし！
みんなこっちガン見なんだけど！



笠松(あ、このジュース美味しい)


笠松｢ほら、もうそろそろ出ようぜ｣
黄瀬｢うー、なんで先輩は泣いてないんスか！｣
笠松｢お前の体が涙腺強かったんじゃないのか？｣


俺は黄瀬の腕を掴みあげ、映画館から出る。
時間は四時を過ぎていた。


笠松｢カフェも行ったし映画も見たから、もうすぐ帰るか.........｣

黄瀬｢ん？


雨だ｣

笠松｢まじか、おい折り畳み傘あるか？｣
黄瀬｢先輩あるっすか？｣
笠松｢まぁ、あるけど｣

黄瀬｢じゃあ、入れてくださいっす！｣




傘を打つ雨の音。
はたから見れば男同士の相合傘など気持ち悪いかもしれないな。


笠松｢女よりマシか｣
黄瀬｢何がっすか？｣
笠松｢なんでもねーよ。
てか、お前少し濡れてる。ちゃんと中入れよ｣


黄瀬｢笠松先輩、なんか優しいっすよね｣
笠松｢はぁ？｣


黄瀬｢俺この高校でバスケできてよかったっす！
先輩にも会えたし！

入れ替わってから先輩なんかいつもより厳しくて、でも優しくて。


そんな先輩が大好きっすよ！｣



笠松｢！？


な、なんだよそれ｣




胸が張り裂けそうだった。







――――――――――――――




ここまで読んできた方、おそらくお気づきになられた方は多いかと思われますが、
路線？変更し、

黄笠が増えてきます。
苦手な方は無理をせず逃げてください！


ぜひコメントお書きください。
感想待ってます。

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