戦前準備:B ページ5
もぐ。
効果音が付きそうな感じで1口攫っていったセイバー。
もぐ。
2口。
もぐ。
3口。
「…うまい。」
「どうも。多分これ以上に美味しいものはたくさんありますよ」
セイバーの味覚を知らないので断言は避ける。
予防線は現代人には大切な心の支えだ。
「我は受肉する…」
願いが完全に定まったらしい。
私も食べるとしよう。
セイバーもひょっとしたら食べるかなー?
って卵を5つほど使ったスクランブルエッグを見て…
縁召喚という言葉が頭の中に浮かんだ。
セイバーはすごいもぐもぐ食べてる。
そっとご飯を盛った別の茶碗を差し出すと、無言で受け取ってもっもっと食んでいる。
おかわりの要求。
とある記録の聖杯戦争で召喚されたセイバーは大食漢だったという。
セイバーにはそういう法則でもあるのだろうか。
それとも、
まさか、明らかに作家じゃないセイバーが呼ばれたのって
そうだったら私は凄く悲しい。
一般人になりたい私にしたら
非情すぎる現実を突き付けられている…
まあそういうこともあるよね…。
と無理矢理割り切り、
私も箸へ手を伸ばした。
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作者名:石蕗 | 作成日時:2018年1月16日 14時