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相互理解:B ページ9

「な、なんて性能(ステータス)してやがりますか…!」

「それは褒め言葉か?」

「褒め言葉です」

「受け取っておこう。」


えーっと、クラススキル、スキル…
クラススキルというのは1つでも4つでもおかしくないと聞いたことはあるけど…

「ちょ、ちょっと!」

「む、なんだ?」

「スキルが二つしかない!?どうしてですか!?」

「……!!」

目を瞬かせるセイバー。

自分でも気付いていなかったようだ。

「……なるほど。今回の聖杯戦争は欠陥サーヴァントか。

とすると捧げる魂(サーヴァント)に欠陥があることになる。

…此度の聖杯では根源には辿り着けまい」

「なんとぉ!?」

「……全魔術師(愚か者)の代弁か?」

「はい」

「良い良い、今の我は身分を持たぬ。
ゆるく接してくれ。」

「え、あ、いいんです…?

お、お言葉に甘えて…元々変な口調ですけど…」

「うむ! さて、疑問に答えるか」

「ずばり真名は」

「宝具名と同じだ」

「わかりません、次。

ステータスに+がいっぱいある理由は」

「知名度補正だ」

「納得しましたがわかりません、次。

第3スキルの名称は」

「…一寸待て、………………」

「思い出せます?名前教えてくれないのと関係あります?」

「名前…ハッ!思い出した。『名替わりの敬』だ!

思い出したがこの霊基には無いようだ。効果も思い出せん。
本来使うべき(・・・・・・)時に発動しないだろう、癖で多分どんな効果か思い出せる。」

「…わかりました?(わかっていません) 次」

男子の性(おのこのさが)スキルに男と入っていますが女装の面(にょそうのめん)があります、どういうことですか」

「やむを得ずやっただけだ」

「理解できませんわかりません、次。

セイバーなのにどうして単独行動と狂化持ってるんですか」

「自由すぎた」

わかりました(わかりません)、次

何がしたいですか」

「強いやつを斬りに行きたい」

「わかりました、夜になったら行きましょう」



そうして私の聖杯戦争、初の夜が訪れる。

−−こんなんで勝てるのかな。工房の意味ェ…。

身体弱者:A→←相互理解:A



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作者名:石蕗 | 作成日時:2018年1月16日 14時

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