その48 ページ48
学園長先生とお話が終わって校庭に出る
あったかい太陽。ゆったりとした時の流れ
今を幸せに生きることこそ一番大切なもの。一瞬一瞬が大切でそれを噛み締めながら生きてゆく。
なぜ生きるのか。なぜ人は愛を怒りを哀しみを感じるのか。
人は自分に問いながら生きてゆく。それか人生。
って割に合わないこと考えてしまった……
木陰でお昼寝しようかな……「「「「Aさーん!!!」」」」
『ん?おわっ!』
激突してきたのは1年は組のよい子達。後ろにはろ組やい組
『みんなで一緒にどうしたの?』
珍しいな。みんな揃って
「俺達、Aさんが心配だったんすよ!」
『きり丸……みんな……ごめんなさい。』
「そんな謝らないでください!」
「無事帰ってきてくれて嬉しいです!」
『庄左ヱ門。兵太夫……ありがとうっ!』
みんなまとめて抱き締めてやるっ!嫌がるい組や日陰に集まるろ組も。
『みんなまとめてぎゅーっだ!』
「んふふ苦しいっ」
「なんでっ俺達まで……」
「スリルとサスペンスゥ〜」
個性があっていいね。反応に。
『あ!みんな今ちょっといいかな?』
「はい。大丈夫です。Aさんと遊ぼうと来ただけなので!」
『そっか。い組とろ組のみんなも平気?』
コクンと頷くみんな。
『ちょっと変な話になるんだけどね?先生みたいだなって思うかもしれないけど。私がもともとこの時代の人ではないって話をしたの覚えてる?』
「はい!びっくりしたから……」
「なんとなく……」
『ありがとう。そう。私は未来から来たの。私のいた所はね、見かけは平和だったんだ。戦もないし。食べ物もきちんと食べれて。でもね。どこかでは戦があって。親を失った子や大切な子を失った人もいるんだ。君たちにはね。今を大切に生きて欲しいんだ。大切な家族がいて大切な仲間がいて。君を大切に思ってくれる友達、先輩、先生、家族がいる。それを忘れないで欲しい。私はあなた達が大好きだよ。………そこに隠れてる全員ね』
「え?」
「気付いていたのか」
『もちろん。最初っからね。みんなに聞いて欲しかったことだからよかったよ。いつか。とか未来は。とか。そんなこと言ってると今を楽しめないよ。今は今を楽しむべき。私でよければなんでも聞くから自分だけに溜め込んじゃダメだよ。』
戦国時代。人を殺す。忍び。無理に苦しまないように。これが私にできるみんなへの恩返し
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作者名:りさ x他1人 | 作成日時:2016年5月18日 22時