その44 ページ44
『…………』
タソガレドキ忍者隊の2人が行った後。残された私達とA。何も言わない。無言の空間
『あのー「A〜!心配したんだぞ!!!」……土井先生っ』
お互い同じタイミングで話し出す
『う〜どいぜんぜ〜!』
何があったのか。泣きながら急に抱きついてくる
「泣くな泣くな!おこってないから!」
『ごべんなざーい!………いい人だじだっだげどごわがっだよ〜』
そりゃそうか。Aはこの時代の人ではない。このような状況になることはないだろう。それにこの場所に来てから一度も泣いたことは無かったな。嬉し泣き以外で。ようやく泣けたということか……
「ほら……落ち着け……」
抱きついているAの背中をさすっているとだんだん呼吸が整ってきて泣き疲れたのか眠ってしまった
「園田村に戻りましょうか……」
「そうですね。」
Aをおぶさり、他の先生方と村へ戻る。
あぁ。いろいろ聞かれるだろうな……
、
「戻りました……」
「土井先生ー!」
「乱太郎、静かに!」
「あれ!?Aさん!」
眠っているAを連れて仮救護室へ。すると乱太郎たちが忙しく働いていた
「静かにと言ってるだろう、Aが寝てしまったんだ。安心したんだろう。どこか場所はあるか?」
「あ、すいません。今人がいっぱいで……」
「乱太郎!土井先生!こっちへ!僕のところでよければ」
「たすかる!私は戻らなければ……」
「伊作先輩!先輩も安静にしてないと!」
「誰かにそばにいてもらった方がAも安心するだろうから善法寺、ちょっと詰めてくれるか?」
「あ、はい」
善法寺が寝ている隣におろす。
何故か全力で私の着物の裾を握っていたが引きはがす。ごめんな。
善法寺の方を向き猫みたいに丸まったA。
「この寝顔あんまり人に見せたくないですね〜」
「……あとは任せた」
ちゃんと休めよ……
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作者名:りさ x他1人 | 作成日時:2016年5月18日 22時