その43 ページ43
今日は園田村との戦の日。
私は昆さんと尊ちゃんとタソガレがわの土手でお茶タイム。
ドーーーーン！ﾊﾞｷﾊﾞｷｯ
『……』
「大丈夫？」
『あ、はい。あの人たちが死ぬことはないと思ってますから。』
優雅にお茶せずに早く戻れって思ってるよね。そうだよね
私もそう思うもん。でも私が出たところで何も出来ない。むしろ足でまとい
それなら。ここにいるしかない
『あ……止みましたね』
砲弾の音がやんだ。
「イケイケドンドーｱﾀｯ」
なにか聞こえた気がする……はぁ
「砲身が熱くなったんだろうね。しばらくは止むよ」
『そうなんですね！熱くなると打てないのか……』
新しいことを知りました。ここに来てからいろいろ学んでるなー
楽しいけど。
ドドーッン！！！グラッ
ザァーーーー
『なにごと！？』
「……忍術学園が動いたかな」
『あの人たちが？』
「多分だけどね」
ほー。何したんだ？怪我してないかな。あいつは絶対怪我した気がするけど。
「そろそろ次が始まるよ」
『……』
ドーン
『ん？壊れる音がしない……』
「あそこの近くには貯水池があるから草地を水浸しにでもしたんじゃないか？」
『ほー。さすが昆さん。名推理。いや、ここの土地を先に調べ尽くしただけありますね』
「……知ってたのか！？」
『尊ちゃん。私を誰だと思ってるの。カンだよ☆でも。戦をするんだから先に土地を知らないと。優位には立てない。まああなた達がこの戦に関わらないのはほかにも理由がありそうですが。』
「尊奈門。Aちゃん。いい性格してるね。やっぱりうちで働かない？」
性格って……
『働きません。忍術学園が好きですから！』
「忍者隊組頭〜！逆茂木に火をつけるように言ってきてもらえない〜？」
急に誰。あ、鉄砲隊のカニさん。
「ヤダ。この戦には関わらないから。」
「……じゃあ足軽に頼もーっと」
『軽いなあのおじさん……』
「先生方。もう消えるから。良かったね。このこの気持ちが聞けて。じゃあAちゃん。また会おうね」
え。先生達いたの……恥ずかしっ！告白じゃないけど恥ずかしい
昆さんに撫でられてるから余計恥ずかしい
『あ、はい。ありがとうございました。尊ちゃん次は頑張ってね〜』
「お前に言われなくても！」
サッ
あーあ。なんでデレてくれないの。ツンでいいけどね〜
……さあ。どうする。怒られるしかないか……
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作者名：りさ x他1人 | 作成日時：2016年5月18日 22時
