その42 ページ42
「勘右衛門!八左ヱ門!雷蔵!三郎!Aから連絡が来た!!」
忍術学園から園田村へ着き
戦の準備をしている途中。兵助が俺達の名前を叫びながら走ってきた
「えっ!?急に?」
「いなくなってからずっと連絡しててようやく?」
「なんて?」
夏休みが終わる三日前くらいから連絡が途切れた。
そんな話を兵助から聞いていた
俺がケータイ持ってたかったのにジャンケンで負けるとは不覚。。。
ってそんなバヤイではなく。
「兵助!どんな内容だったの!」
「焦るな勘右衛門。先生方にも報告をしないと」
「そっか。じゃあ俺呼んでくる!」
なんだろう?捕まってたところから逃げ出せたとか?あるいは罠か。でも普通の人はアレの使い方がわからないはず。
「土井先生ー!Aから兵助の元に連絡が来たそうです!」
「なんだと?!久々知はどこにいる?」
「真ん中で先輩方やほかの先生ももう集まってます!」
「行くぞ!」
「はいっ!」
土井先生も心配だったんだね。みんな心配してるんだよ。
元の場所に戻ると何故か忍たま全員が集まっていた。戦前なのに……笑
「どうしたの?みんないて」
「おお勘右衛門。Aからの連絡があったと聞いてみんな集まってきた」
「あ、八左ヱ門。そうなんだ。で、なんて書いてあったの?」
A。みんな心配してくれてるよ。それだけ君はみんなに慕われているんだ。だから帰ってきたらめちゃくちゃ怒られるだろうね……
「Aからの連絡によると今は無事だと。ご飯もちゃんともらえているそうです。」
良かった!元気にしてるんだ!と、下級生から喜びの声が上がる。
先生や先輩方もほっとしているようだ。でも兵助の顔は暗い
「どうしたの兵助。まだ何かあるの?」
「うん。Aからのメールには続きがあって。タソガレドキ軍と園田村の戦のことが書いてあるんだ。怪我しないでねって。七松先輩は怪我しそうだって」
「……私?」
「はい。あとそろそろ帰れそうだから心配せずに戦に集中しろと。」
「……戦のことを知っている?」
「気になるな……」
顔をしかめる土井先生と山田先生。
そりゃそうだ。どこかの城に囚われていないとわからないような情報。
一般人は知らない。得られない情報だ。
「あー!!!」
「どうした兵助!」
「ら、雷蔵!一番下に……土井先生、チョークケースと出席簿かっこよかったですって!」
「「「……まさか」」」
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作者名:りさ x他1人 | 作成日時:2016年5月18日 22時