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その30 ページ30

おはようございます


朝から八左ヱ門がうるさかったから部屋に押しかけたら……

驚いている八左ヱ門と小さい女の子



『かんえみょん!Aだよ!』


かんえみょん……可愛い


八左ヱ門がこの子はAだ!とか部屋にGがいるから追い出してくるとかで。



ただ今2人っきりでございます。




四五歳くらいかな?

ちっさい!いっつも結んでるけど下ろしてるし、着物大きくてダラってなってるし、おっきな目で見つめてくる……


可愛い……


「……Aなんだよね?」


『ちょうだよ!』




……



「勘右衛門ー。八左ヱ門なんだったの?」


「兵助!Aが小さくなっちゃった!」


助かった……2人っきりだと……抱きしめたくなるっ



「は?ん?えーーーー!?!?」





ドタドタドタドタ





「うるさいぞ5年生!」


「なんかあったのか!?」



6年生……



「先輩!Aが小さくなってしまいました!」



部屋の入口に立っている兵助達の元へ



クイッ



ん?裾を引かれた気がして後ろを見ると



Aがうるうると裾を握って立っていた。




「……Aおいで」



両手を広げるとふわっと笑って僕の腕の中へ




「本当にAちゃんなの?」


あんまり状況把握を出来ていない6年生達


すると突然


『ちょうだよ!いしゃっくん、ちょめちゃん、しぇんじょー、こへーた、ちょーじ、もんじりょー!へーちゅけ!』



「……Aちゃん。僕のところにおいで」


「いや、私の所に」「いや!私の所だ!」

「……モソ」「そいつらは不安だろう!こっちへ来い!」


「お前の方が不安だ!俺のところへ来い!」



まあ。そうなりますよね。小さい子ってなんでこんなに可愛いのでしょう。


Aだから余計なのかな?


あ、僕。ずっと可愛いって言ってるけど妹みたいとかそういう感じであって!ね!?




って。誰に言ってるのだろう……



『かんちゃん。わたち、かじゅまがいい』




「「「「……」」」」


はい。5年生、6年生は振られましたー。



「ごめんね?数馬は今日は実習授業でいないんだ」


善法寺伊作先輩の言葉にちょっとへこんで……



『じゃあ、らいじょー!』



「……雷蔵だそうです」


まあ、6年生はね。七松先輩は危ないし、潮江先輩はいっつも鍛錬だし、食満先輩はうん。立花先輩は普段は平気だけど……善法寺先輩はもう。不運だから……





でも兵助じゃないんだ?

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作者名:りさ x他1人 | 作成日時:2016年5月18日 22時

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