聞き苦しい ページ10
にらみ合う二人。これだけ大勢の前だというのに、何て大人げない人達だろう。ぼくは少しばかり呆れてしまった。
メイドの皆さんは仲裁しようとおろおろしていたが、主人のイリアさんが本当に楽しそうな微笑でそれを見ているので、口を出せないようだった。ぼくはあまりそういうことには向いていないし、弥生さんはあまり興味がないようだったし、真姫さんは全然関心がないようだったし、深夜さんはいつものことだと諦めているようだったし、Aちゃんと雲雀くんは呆れているようだった。おお、これだけの人間がいて喧嘩を止める人間がいないとは驚きだ。
い「…………」
いや……いるか。
あと一人。
赤「人間は所詮群体で生きる生き物だよ、伊吹さん。きみのように無頼を気取って特権意識に依存しているような種類の人間は、自らをかえりみて猛省するべきだろうと、私は思うけれどね」
か「それは所詮、あなたは他人とつるまなくっちゃ生きていけないってことなんじゃない？ 人間は回遊魚じゃないのよ。それに私は特権意識なんて持っていないわ。自己卑下をしないだけよ。物事を正当に評価する正直者、それがわたしの生き方なの」
赤「どうだかね」
か「どうだかね？ あーあ、またそれよ。そうやって問題を曖昧にすればいいと思ってる。自分の意見をはっきり言わずに曖昧な立場を取ってればそれで賢く見えると思ってるのね。あーあ、はいはいって感じ。あなたは確かにお賢くいらっしゃいますよ。どうだかねだってさ！」
友「ちょっとだけ聞き苦しいよ」
声。
玖渚だった。
すねた子供のように口を尖らせて、かなみさんの方を見る。
友「耳障りだよ、かなみちゃん、赤音ちゃん」
一気に。みんな引いた。
誰も玖渚が、そんなことを言うとは思っていなかったらしい。
ぼくとAちゃんは昔の経験があるので、予想できなくもなかった。こいつは、玖渚友は、他人同士が自分の目前でいさかうのをかなり嫌うのだ。普段の能天気さを考えれば意外だけれど、それは分からなくもない。楽しいことが大好きな玖渚は、楽しくないことは好きじゃない。それだけの理屈だった。
か「……ごめんなさい。言い過ぎたわ」
先に謝ったのは、少し意外だったけれど、かなみさんの方だった。そうなれば赤音さんだって、一応地位も身分もある立派な大人なのだ、なおざりにはできない。ちょっと気まずそうに目を逸らして、
赤「私も、悪かった」と言った。
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紗嵐(プロフ) - 秀麗さん» わーい、ありがとう！ すっごく嬉しい！ (2012年9月11日 23時) (
レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
秀麗(プロフ) - 紗嵐さん» 駄作なんかじゃないよ!!地の果てまで着いてくよ←ww (2012年9月11日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d22a2d1b6 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - お久し振り！ 待たせてごめんね！ こんな駄作者だけど頑張ってついてきて！ (2012年9月10日 22時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
秀麗(プロフ) - 紗嵐さん» テスト終わった♪勉強の日々から解放されたよ← 本読んじゃうけどね… (2012年7月7日 13時) (携帯から) (レス) id: 1d22a2d1b6 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐 - 秀麗さん» おまたせー！ 多分終わってるだろうからテストお疲れー！ (2012年7月2日 9時) (レス) id: b39ac3a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗嵐 | 作成日時：2012年5月1日 22時
