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醜い少女のディザードコース ページ9

ミドルスクールの卒業が迫ってきた。


それは同時に、ハイスクール入学が迫ってきてるとも言える。


勉強も魔法も、抜かりなく極めてきた私ならば、受験するスクールなんて選り取りみどりだけれど、やはり選ぶとするならばあの学校しかない。


魔法士養成学校、“ナイトレイブンカレッジ”。


これまで優秀な人材を多く輩出してきたという圧倒的実績、それに入学は招待制という徹底ぶり。


まさに選ばれし魔法師のタマゴしか通えない最難関校。


私もきっと、招待状が届くはずなんです…………自分が男だったならば。


ナイトレイブンカレッジは男子校であり、そもそも魔法士養成学校に入りたがる女性が少ないこともあって、専門的なものが学べるところはどこも男子校。


あぁ、こんなにも自身の性別を恨んだことはありません。


世の中女性が不利すぎます!!


『……いっそのこと作ってやりましょうかね』


「A。また新しいことを?」


「オレたちも混ぜてよ〜」


何かの気配を察知したお馴染みの双子が、似通った笑顔で擦り寄ってくる。


フロイドは肩を、ジェイドは腰に手を回して、それぞれ尾鰭は足に絡ませてくる。


思えば、この距離の近さにも慣れたものだ。


『いえ、こっちの話ですよ。お前たちはもう進路は決めたんですか?』


「オレらはAに合わせるよ。」


「共学の魔法士養成学校は数が少ないので。」


『は?私に合わせる?バカも休み休み言いなさい。私に合わせてたら行けるところも行けないじゃない!』


本人に直接言うのはなんとなく癪だけれど、この二人の才能はやっぱり目を見張る。


私の要望を必ず期待以上のクオリティで遂行する、有能なジェイド。


ここぞと言う時にとても心強い、私の切り札であるフロイド。


お互いが持ってない部分を補い合う、まさに理想の2人組。


ここまでの逸材なら、それこそ引く手数多だろうに、それを拒むだなんて信じられない。


『いいか?もしナイトレイブンカレッジからの招待状が来たら迷わず行け。』


「えー、Aと通えないなら行く意味無くね?」


「A、ナイトレイブンカレッジは全寮制なので(ここ)へもホリデー期間しかいられないんですよ。貴女それでも良いんですか?」


『ジェイドは私をなんだと思ってるんですか……』


足がぎちぎちと締め上げられるのを感じる。


稚魚じゃあるまいし……不機嫌になる二人がただただ理解できなかった。

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- 長文失礼致しました (1月5日 1時) (レス) id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
- なんか、、もう全体的に好きです。素敵です もし作者様がまだ占ツクやっておるのでしたらこの作品の続きを書いてもらいたい、、キャラの口調が本家の特徴をしっかり捉えられていて尊敬します!この様な素晴らしい作品に出会い私は幸せです。頑張って下さい応援してます (1月5日 1時) (レス) @page9 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
わいわい(プロフ) - すごく好きな作品です!!!!作者様!!無理せず更新頑張ってください\(__) (2022年3月25日 21時) (レス) @page9 id: 6e9aca6f03 (このIDを非表示/違反報告)
びむあ - すごい好きです!更新待ってます! (2021年8月21日 10時) (レス) id: 505448be61 (このIDを非表示/違反報告)
リサ - めっちゃ読み返しちゃう位、この作品が大好きです(人´ v`*)♪ (2021年6月19日 15時) (レス) id: 2c35d5203a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マリア | 作成日時:2021年2月23日 1時

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