日常記録3【爆豪勝己】 (ページ39)

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爆｢言いつったのはテメェだぞ｣

貴｢そ、それは……｣

爆｢今更逃がさねぇけど｣

私を掴む爆豪の力はそこまで強くない
思いっきり押し返せばきっと逃げられるのに

爆豪から注がれるギラついた視線に力が入らなかった

ゆっくりと爆豪の顔が近づいて触れるだけのキスを一度すると、私の顔を再び見つめてから

角度を変えて何度もキスを降らす

貴｢っ…ふ、ン……｣

啄むようなキスは噛み付くようなキスに変わり

呼吸の仕方も分からない私は苦し紛れに、なんとか隙を探して酸素を吸おうとすれば、その一瞬を狙って爆豪の舌が侵入する

いつの間にか開放された腕は、爆豪のTシャツをギュッと握って彼の行為に応えるのに必死だった

貴｢んっ……ッ、くるし｣

弱々しく紡いだ言葉も飲み込なれるように唇を噛まれ
止まないキスに意識が集中していると

爆豪の大きな掌が首から胸へ、胸から腰へと降りていき服の中に侵入する

横腹を厭らしくなぞる手つきにビクンっと大きく身体が跳ねて恥ずかしい声が漏れる

貴｢ばっ、ばくごっ、…｣

首元に噛み付くようなキスを落とす爆豪に辛うじて声をかけると｢ンだよ…｣と再び視線が交わる

獲物を目前に余裕のなさそうな捕食者の目付きに、身体が震えた

貴｢わ、私…初めてだからっ…優しく、して｣

どうしてか泣きそうになりながらそう告げれば、赤い瞳の瞳孔が一瞬大きく開いた

すると何も言わずに苦しそうな表情をした爆豪は容赦なく距離を詰めてくるから、覚悟しなきゃ、とギュッと目を瞑れば

貴｢……？｣

爆豪は私を抱きしめるように腕を回し、肩の横に顔を埋める

爆｢覚悟ねぇならハナから馬鹿な真似すンなや｣

貴｢え…｣

爆｢ンなセリフただの煽りしかなんねぇんだよ｣

身体を浮かせた爆豪ともう一度目が合った

爆｢俺以外の前でぜってぇンなことすんじゃねぇぞ｣

次はねぇから、と低い声で言うと私の上から降りて寝室を出ていこうとする

貴｢どっ、どこいくの？｣

爆｢ンな面したテメェの横で寝れっかよ｣

そう言って私を置いて部屋を出ていった

一人になった空間で一気に脱力する
明日、どんな顔して爆豪に会ったらいいのかわからない