日常記録3【爆豪勝己】 (ページ30)

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王様ゲーム別ルートページ30

(※一つ前のお話とは別の世界線です)

芦｢3番と4番がキスする寸前で10秒間見つめ合う〜！｣

爆｢はァ？｣

貴｢え！？｣

番号を言われた瞬間に私の声に重なったのは爆豪の声で

私が3番ということはどうやら爆豪は4番なのだろう

よりによって彼とこんなことになるなんて

爆｢ザッけんな！

もっとマシなお題にしろや！｣

上｢王様の言うことは絶対だぜ〜かっちゃん｣

芦｢ほんとにチューするわけじゃないんだし
いーじゃんっ｣

爆｢そーいう問題じゃねぇわクソが！｣

こんな恥ずかしいお題、絶対にやりたくないし
相手が爆豪ならなおさらなのに

完全拒否の爆豪にどこか悲しくなるのは酔って変なメンタルになってるからだろうか

とは言え、爆豪が断ってくれなきゃこの場は逃げ出せない…………のに

芦｢あ、まさか恥ずかしいとか？｣

プククと笑う三奈の挑発に、これはまずいと思った時にはもう遅かった

爆｢アァ？ンなわけねぇだろ！いいわ！やったるからはよしろや！｣

貴｢え゛っ！？｣

ピキッーと眉尻を吊り上げて、まんまとのせられた爆豪も相当酔ってると思う

はやくはやくーと私も三奈に急かされて、いよいよ回避する手段がない

爆豪の前に行き、仁王立ちする彼を見上げるとガンを飛ばして私を見下ろしてる

貴｢ば、爆豪…ほんとにやるの？｣

爆｢やるっつってんだろ！グダグダ言ってんじゃねぇ！｣

爆豪にだけ聴こえる声で言ったのに、どデカい声で返されてみんなが｢あきらめな｣とニッコニコで無言の圧をかけてくる

上｢つーわけで、芦戸王からの命令はキスする寸前で10秒間見つめ合う、な！

俺らが数えててやるからタイミングはふたりでどーぞっ｣

酔っててよかった、こんなの酔ってなきゃやってらんない

私のことを好きでもない爆豪にこんなことされるなんて、お酒が抜けたらものすごく後悔しそうだけど、今はお酒の勢いを借りるしかない

もう一度視線を爆豪に向けたらさっきとは違う真剣な顔をしていて、身体が振動してしまうほど心臓が大きく跳ねた