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生徒会室の貴公子 ページ28

貴女side


「A、」



ちょっときて、というように朔間くんに手招きされる。


首を傾げて駆け寄ると、真緒さんと朔間くんがそこで待っていた。



「今ちょっといい?」


「はい、大丈夫ですけど…」


「会わせたい人がいるって言ったでしょ」




今日生徒会あるっぽいから、まーくんと一緒に挨拶にしに行こうと思って。
と、眠そうに目を細める朔間くんに私は頷いた。


二人に挟まれながら、私は生徒会室に向かった。




----



「失礼します…」



そっと扉をひきあけると、中にいた人たちの動きが止まる。後ろから真緒さんが声をかけ、朔間くんが誰かを呼んでいるみたいだった。




「エッちゃんとー…一年のちっちゃいのいる?」


「おや、凛月くんから僕に用事は珍しいね」


「高貴な僕に向かってちっちゃいのって…」




エッちゃん、と呼ばれた柔和な笑みが特徴的な人と、それから女子くらい可愛らしい顔立ちをした小さい人が反応した。


ピンクの子はさっきから怒っているようだけれど、申し訳ないけれど第一印象は小さい子だ。




「二人に紹介しておこうと思って」




朔間くんがぽんと優しい手つきで私の背を軽く押した。




「俺の妹のA。これから顔を合わせることもあるかなと」


「…朔間Aです。先日プロデュース科に入りました。未熟者ですが、よろしくお願いします」




頭を下げると、顔上げて、と少し棘の含んだ声が降ってきた。



「高貴な身分がすぐに頭を人に下げない!このぐらい常識でしょ〜」




ピンクの子だった。大きく頰を膨らませているのが可愛いらしくて、ごめんなさいと微笑むと、彼は ふうん と目を瞬かせた。




「教えがいがありそう!僕は姫宮桃李、いつでも頼ってきていいからな!」


「おや、桃李のお気に入りみたいだね。僕は天祥院英智。よろしくね、Aちゃん」





にっこりと隙なく微笑む天祥院先輩は、そのうちに穏やかな優しさが滲んでいて。




「Aに手出したら許さないからね」





そんなことを言う朔間くんも、心なしかホッとその口元を緩めているようにさえ見えた。

朱い桜の→←.



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設定タグ:あんスタ , 朔間凛月 , 愛され   
作品ジャンル:恋愛
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蝶遊(プロフ) - 私も推しが似てて嬉しいです〜! か、活躍…できる限り頑張りますっ!!笑 (2018年9月2日 7時) (レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - 蝶遊さん» 来てしまいました~笑 推しが似てて嬉しいです..凛月くん人気!!!!!!!!! 今後の作者様の活躍を期待していますっ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
蝶遊(プロフ) - ▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中さん» わわ、こっちにも来てくださったんですね! なんか推しが似てますね…笑 コメントありがとうございます!! (2018年9月1日 19時) (レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - うはぁぁぁ!!!!!!!!!歌い手小説からやって来ました(*''*) 推し…同じです!凛月くん~~好きや~~!!笑 (2018年9月1日 18時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶遊 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2017年11月5日 16時

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