これから先を ページ17
貴女side
「あれっ、あんず姉ちゃんじゃないんだぜ…？」
腰元に抱きついていた重みがふっと消えて、私は慌てて私を支えてくれる手を外す。
「ご、ごめんなさい…影片さん」
「ええんやで。転ばなくてよかったわー」
色の違う瞳がすっと細まって、私は振り向いた。活発な印象を与える、茶髪の少年のことは資料で見たと思う。
「天満さん、ですか…？」
「そうなんだぜ！姉ちゃんは？」
「朔間Aと申します。今日この学校に入りまして、プロデュース科の二年生です。よろしくお願いします」
よろしくなんだぜ、とにぱっと笑う天満さんの無垢な天真爛漫さと、背の高さがなんとなく不釣り合いで微笑ましい。
ふと、その制服のズボンが裂けているのに気づいて天満さんに視線を向ける。
「どこか変なとこ通ってきました？」
「んー、覚えてないんだぜ。破れちゃった」
「裁縫道具…さすがに持ってきてないんですよね……」
彼の髪についた葉をとってやりながら、さすがに目立ってしまう裂け目を眺める。朔間兄弟たちは幼いころ、やんちゃであったため服を破って帰ってくることが多かったので多少は裁縫も心得ている。
んー、と唸ったとき、色の違う双眸が決まり悪そうに細められた。
「ないわけじゃないんやけどな…」
「え？」
「おれ、手芸部やねん。お師さんが許すかわからんへんけど…針と糸ぐらいは貸してやれんこともない。Aちゃん、来る？」
一瞬、朔間様との約束を思い出した。主人との約束を私が破るわけにはいかない。けれど、プロデュース科としてアイドルを蔑ろに扱うわけにもいかなかった。
影片さんの好意もある。私は心の奥で朔間様に謝ると、天満さんの手を掴んだ。
「はい。お邪魔させていただきます」
約束もあるから早く行こうや、と気遣うような笑みを浮かべた彼の背を追って、私は足早にまた学校へ逆戻りした。
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蝶遊(プロフ) - 私も推しが似てて嬉しいです〜！ か、活躍…できる限り頑張りますっ！！笑 (2018年9月2日 7時) (
レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - 蝶遊さん» 来てしまいました~笑 推しが似てて嬉しいです..凛月くん人気!!!!!!!!! 今後の作者様の活躍を期待していますっ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
蝶遊(プロフ) - ▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中さん» わわ、こっちにも来てくださったんですね！ なんか推しが似てますね…笑 コメントありがとうございます！！ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - うはぁぁぁ!!!!!!!!!歌い手小説からやって来ました(*''*) 推し…同じです！凛月くん~~好きや~~！！笑 (2018年9月1日 18時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
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