小さな教室 ページ14
貴女side
「Aちゃん」
そう呼ばれて振り向けば、長身の美貌が私に柔らかく微笑みかける。優しくて温厚、そんな彼とは意外にもすぐに打ち解けることができて、幸にも大神さんとも同じ教室だった。
「お姉ちゃん」
「あんずちゃんがお呼びよぉ」
「ありがとうございます」
人の世界は私にとっては触れられない特別なもののようで、今だって夢の中のような感覚だ。
廊下に出ると、同じプロデュース科である星宮あんずさんが立っていた。ミディアムの栗色の髪に、優しげに笑みを浮かべる口元。緊張をとかしてくれそうな彼女の名は、私はもちろん主達ふたりに聞いていたわけだけれど。
私を視線に入れた彼女は、ホッとしたように笑みくずれた。
「Aちゃん、だよね？初めまして、星宮あんずです！凛月くんと零先輩の妹さんだって聞いたから、ちょっと緊張しちゃった」
「いや、そんな…。朔間Aです。朔間くんに押し入れられるように入ったので、わからないことだらけですが、よろしくお願いします」
彼女は私の自己紹介に、「同級生だし、私にとってはここにきてからの初めての女友達だし、敬語はなくていいよ？」とは言われたけれど、敬語は幼い頃からの言葉だったため妥協してもらった。
代わりに「あんずちゃん」と呼ばせてもらうことになり、ちゃん付けは初めての私からすればレベルは高いのだけれど、慣れる努力はしようと思う。
「プロデュースは明日からね？専属ユニットは決める？」
「専属ユニット？」
「まだ二人しかいないから結局は全部プロデュースするけど、一番手をかけるユニットを決めた方がいいかなと」
入りやすいのは兄弟のいるKnightsとUNDEADだよね、と言われたが、ごめんなさいあんずさん、よくわからない。
「まあ考えといてね」
そう言われて、頷くと明日はユニット巡りでもしよっか！と笑ってくれる。
初めての学校初日、優しい人ばかりですよ、お兄さん方。
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蝶遊(プロフ) - 私も推しが似てて嬉しいです〜！ か、活躍…できる限り頑張りますっ！！笑 (2018年9月2日 7時) (
レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - 蝶遊さん» 来てしまいました~笑 推しが似てて嬉しいです..凛月くん人気!!!!!!!!! 今後の作者様の活躍を期待していますっ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
蝶遊(プロフ) - ▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中さん» わわ、こっちにも来てくださったんですね！ なんか推しが似てますね…笑 コメントありがとうございます！！ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - うはぁぁぁ!!!!!!!!!歌い手小説からやって来ました(*''*) 推し…同じです！凛月くん~~好きや~~！！笑 (2018年9月1日 18時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
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