【鬼滅の刃】どうも、鬼殺隊で縫製係やってます。

丗漆話 ページ38

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機能回復訓練から1週間程が経とうとしたある日のこと








『う〜ん……』

「どうした成海〜？」

『それが……』







今日も隊服の修理をしようと台に向かったはいいものの


鬼殺隊の隊服に必要な特別な布が切れてしまっているではないか


これでは修理もできない


しかも布の在処を知っているのは極一部


私も知らないのである


いつもいつの間にか補充されているのだから特には気にしていなかった







「なんだそんな事か」

『そんな事って……！』







私たちの命の様なものじゃないですか！と、前田先輩に詰め寄ると


先輩は私を宥めて言った







「だってあれ俺が取ってきてるからな」







え？







『……先輩、遂に頭がおかしくなっちゃったんですか？』

「酷いなおい。」







そうじゃなくて、と言って少し誇らしげに胸をそらし







「お館様の特別許可を頂いてる俺がいつも本部に取り入ってんの。まだお前は若いから行かせないけどな」

『本部ですか……では今すぐ取ってきてもらっても？』





「……今お前本部って聞いた途端に嫌そうな顔したな？」

『いいえ？先輩の見間違いにきまってますよ』

「いやいや」

『とにかく。よろしくお願いしますね？』






嫌とは言わせないという雰囲気で言うと







「……行ってきます」

『流石先輩！待ってますからね』







やっぱり持つべきものは扱いやすい先輩だ









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