その12 ページ13
陸奥守はふと、昔を思い出す。
陸奥「そういえば、昔……初出陣したときによく泣かれて手入れされたのぅ。」
『誰に』手入れされたかは忘れたが、今となっては懐かしい感じがする。そして、その『誰か』に何度も何度も助けられた。
陸奥「『あの人』は龍馬並に強いき……。今現れてわしらを助けてくれんか…」
と陸奥守が一人ぽつりと呟く。先はまだ見えない。見えないが進むしかない。何故なら、一人だからだ。
同刻、小夜は暗い所で目を覚まし仲間と審神者を探していた。しかし、歩いても歩いても、あるのは目の前に広がる黒い背景のみ。
小夜「……まるで、僕のこの黒い淀みのようだ」
小夜は刀を握り、胸を抑えていると背後から気配がした。
小夜「誰っ！！……」
小夜が振り向くとそこには、もう一振りの小夜がいた。しかし、その小夜は極めていない小夜だった。
小夜？「………う…」
小夜「？……」
小夜？「復讐しなくちゃっ！！」
小夜「！？」
斬りかかってきた小夜左文字に小夜は刀を抜き、刃を受け止める。斬りかかってきた小夜左文字は「復讐、復讐……」と呟いていた。
懐かしい。あの頃は復讐という言葉に縛られていた。しかし、審神者と出会って、極めて今はもう縛られていない。
小夜「……君、昔の僕みたいだ…」
小夜？「？？……」
小夜「僕は復讐しなくちゃってずっと…その重い荷物を背負ってきた。でも……主にあって…僕は変わったんだ！」
カキンッ！！！
小夜は小夜左文字の胴体を斬り、倒した。これは、己が殺意で倒したのではなく、過去の自分と終止符を打つことを意味する。
小夜？「……ど、して…」
小夜「……僕は極めてから気付いたんだ。この力は、復讐のために使うんじゃなくて……大切な仲間や兄様、そして………主を守るために使うって」
小夜が刀を鞘におさめると小夜左文字はばたりと倒れ、消えた。
小夜「……さよなら、昔の僕。」
小夜は自分の刀の柄を撫でてから、出口かは分からないが開いた道を歩む。
小夜「……待ってて、主」
小夜は愛しの審神者の元へ、仲間のもとへかける。
同刻、和泉守と堀川、清光、安定は四振りとも同じ場所にいた。そこは池田屋。
和泉「俺達に、馴染みのある場所だな。」
堀川「そうだね…」
清光「そーね。」
安定「………。」
四振りは池田屋の中を探索していると、目の前に土方歳三と沖田総司が現れた。
安定「……沖田…くん…」
清光「……そういうこと。」
清光は刀を抜いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華音(プロフ) - おはようございます（＾ν＾）初めましてm(_ _)m刀剣乱舞大好きで1stシリーズから全て読ませて頂きました☆ヒロインが可愛くて癒されました♪ただ、全体的に所々てまはありますが誤字脱字が御座いましたので^^;御報告致しますね。次のお話も楽しみにしております(*^^*) (2020年10月1日 8時) (
レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続きが楽しみです！ (2020年3月12日 13時) (レス) id: b894c1a537 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - うわぁ武田尾最低！Σ(￣□￣;) (2019年12月27日 19時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
咲音 - こんにちは、１シリーズから全部を読みました！幼女ちゃんがすっごく可愛くて、その作品が大好きです！いっぱい更新、頑張って書いて下さい！ずっと待って応援します！(*´▽｀*) (2019年8月15日 8時) (レス) id: 0adfd28de5 (このIDを非表示/違反報告)
gaby(プロフ) - 編集下手くそマンさん» そうだったのですね…ごめんなさい、Twitterでもフォローされているようなので、もしかしたらと思って…。意見しておきながらなんですが必ずしも直される必要はないと思います…！大変失礼致しました。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: d8a5fccbd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2019年2月22日 21時
