その46 ページ47
燭台「どういうことだい?薬研くん…」
薬研「恐らく…偏頭痛だ。大将…偏頭痛持ちだったんだな。」
長谷「主がこれ以上酷くなる前に早く帰るぞ」
石切「こんのすけを呼んでみたらどうだろ?」
石切丸がそう言うと一同は「それだ!!」と声を合わせて言う。
長谷「こんのすけ!!!」
こ「はい!ここにっ…て!主様!?一体どうなされたんですか!?」
長谷部たちはこんのすけに一から説明する。
こ「わかりました!では、私から受付のかたに皆様の本丸への転送を支給します。何方か本丸の本拠地をご存じのかたはおりますか!」
歌仙「僕が知ってるよ、なんせ…あの本丸の初期刀は僕だからね。」
長谷「俺も行こう。薬研たちは主を頼む!」
薬研「任せてくれ!」
こ「他の皆様はここでお待ち下され、準備ができ次第呼びにきますので!」
歌仙は審神者を薬研に渡して、長谷部とこんのすけとともに受付のカウンターまで走って向かった。
薬研「大将、頑張れ…もう少しだからな?」
審神者はさっきよりも顔色が悪くなり、ぐったりしていた。いくら審神者と言えどもまだ三歳児、風邪の免疫がまだ弱い歳でもあり、審神者自身が拒食症になっているということもあり、体力がついていない。なので、今凄く辛い状態にある。薬研は審神者のおでこに手を当てる。
薬研「……熱が上がり続けてるな。大将、気持ち悪くなったりしたら言ってくれな?」
A『……うん…。』
薬研「よしよし、石切丸の旦那。大将を抱っこしてやってくれ」
石切「わかった。」
薬研から審神者を受け取り、石切丸は審神者の頬を優しく撫でると珍しく審神者から抱き付かれた。
A『………ぱっぱぁ……』
審神者はかなり弱っているのか石切丸の服をギュッと掴んではぐずり始めた。この時、審神者は始めて刀剣の前で泣いた。
A『……ひっく…うぅ……』
小夜「主!?どうしたの……!」
初期鍛刀の小夜が慌てると宗三たちも慌てた。なんせ、審神者が泣いたのは今回が始めてだからだ。審神者は石切丸の服に顔を埋める。
石切「……よしよし、大丈夫大丈夫…辛いね。大丈夫だよ…私はここにいるからね?」
石切丸は赤子をあやすようによしよしと優しく背中を撫でたりぽんぽんと軽く叩いたりする。
審神者はそのまま泣き疲れたのか浅い眠りについた。
薬研「流石、石切丸の旦那だな。」
石切「以前、今剣さんから幼子のあやし方を教わってね?まさか、役立つ日がくるなんて」
燭台「凄いね今剣くん」
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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか? (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか? 更新頑張ってください! (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです!これからもがんばってください! (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:編集下手くそマン | 作成日時:2018年9月23日 10時