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その30 ページ31

A『………うん。』

審神者はとりあえず返事をした。今剣は顔は笑っているが目が笑っていなかったため、審神者は身の危険を感じた。青江に助けを求めようと話しかけようとしたら、今剣が握る力を強めた。青江に助けを求めようとすればするほど今剣が力を強めてくる。

今剣「ふふっ♪」

今剣は審神者に微笑みかける。まるで抵抗するなといっているかのように。審神者は諦めて青江に助けを求めるのをやめた。歌仙が、料理等を運んでくると刀剣たちは皆、食事を始めた。
しかし、今剣は審神者の手を離そうとしなかった。

青江「お待たせ、ドロドロだね?……お粥のことだよ?」

青江が審神者のために作られたお粥を審神者の前に置きながら言う。

宗三「青江、折られたいんですか?(圧」

宗三がぐったりしている陸奥守と和泉守を引きずって広間に入ってきた。宗三はそのまま二人をその場に置いて自分の席について食事をする。

今剣「あるじさま!ぼくがたべさせてあげますね!」

今剣は審神者の意志は無視してお粥をスプーンで救い、ふーふーと覚まして審神者の口元に持っていく。

今剣「あるじさま、おくちをあけてくださーい!」

今剣は再び審神者の手を強く握ろうとした、審神者はまた強く握ろうとしていることに気づき、大人しく口を開けてお粥を食べる。

今剣「おいしいですか?あるじさま♪」

A『………うん。』

審神者は箸を握り、おかずを一つ掴み今剣の口元に持っていく。

A『……あーん。』

今剣「!! あーん♪♪」

今剣は嬉しそうに口を開けておかずを食べる。

今剣「あるじさま♪つぎはぼくです!はい、あーん♪」

A『あーん……』

こうして、今剣と食べさせ合いながら、お互いにご飯を食べきった。今剣は満足したのか、やっと手を離してくれた。彼はそのまま、審神者の分の食器を持って厨に行った。

A『…………。』

審神者は今剣に握られた手を見るとほんのり手形がついていた。あざのようになってしまった後をどう誤魔化そうかと審神者が考えていると、青江が審神者の手を見て血相を変えた。

青江「主………その手はなんだい??」

A『……なんでもない、転んだだけ。』

青江「嘘はよくないよ。僕と宗三は嘘は良い事なんて教育した覚えはないよ。」

審神者の嘘は彼を、今剣を守るための嘘だってことは青江はわかっている。しかし、庇う必要があるのかと青江は思っていた。

今剣「にっかりさんどうしたんです?」

青江「……」

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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか? (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか? 更新頑張ってください! (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです!これからもがんばってください! (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:編集下手くそマン | 作成日時:2018年9月23日 10時

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