幼女といくブラック本丸

その2 ページ3

〜離れにて〜
審神者side
こ「皆様！お怪我はありませんか！」

陸奥「んあ？ああ…！皆無事ぜよ。」

小夜「主…。もう大丈夫だよ。」

審神者は小夜の服からひょこっと顔を出して、小夜に抱き付く。

小夜「……よしよし。これからどうする？」

陸奥「うーむ……。」

陸奥守はここの刀剣達が容赦なく斬りかかってくることは大体予測していたらしいが、四振り同時に斬りかかってくることは予想外だったらしい。

陸奥「あんなに拒絶されてるとなると…接触はちと難しいぜよ。」

小夜「……情報収集が必要だね。」

こ「(なんと！ここの本丸の事情を把握しましたか！やはり、あなた方はただ者ではありません。こんのすけ、全力でサポートします！)」

陸奥守達が真剣に考え事をしていると可愛らしい腹の虫が鳴った。

陸奥「この可愛らしい腹の虫は誰じゃ〜？」

陸奥守は審神者を捕まえて膝に乗せ、抱き締める。

審『はーい……』

審神者は小さい手を上げて返事をすると、小夜と陸奥守から大量の桜が出てきた。

陸奥「まっこと、可愛いのう主は！！♪」

小夜「……主、可愛い♪」

こ「……(前言撤回です。この方々にお任せして大丈夫なんでしょうか。)」

こんのすけはこの先この二振りの過保護だのセコムなどがあると思うと頭を抱えた。

陸奥「よし！そうと決まったら厨に行って腹ごしらえぜよ！」

小夜「腹が減っては……復讐ができないからね。」

こ「復讐したら駄目ですよ！小夜様！！」

夜目が利く小夜を先頭に厨へ向かった。陸奥守はいざというときのためにいつでも刀を抜けるようにするため、審神者はこんのすけに乗せた。

こ「なんで私が審神者を！？」

陸奥「おん？わしらは周りを警戒しなきゃいかん。もしも、あいつらが斬りかかってきたら……こんのすけ、主を乗せて離れにゴーぜよ。」

こ「なるほど、わたくしが主様をお守りしなかったらお二人にめったざしにされるのですねわかりたくなかったです。」←

小夜「……狐汁にする。」

こ「あわわわわっ(滝」

A『こんちゃん…頑張れ…』

こ「………ふぁい…(涙」

三人と一匹は厨へ向かっているとぎしぎしと廊下に板が痛んでいる音が響き渡る。

陸奥「……静かぜよ」

小夜「……多分、向こうも警戒してるのかも」

こ「(温度差が激しいですぞ！！)」

向こうが斬りかかってくる様子もなく、無事に厨に到着した三人と一匹。

陸奥「さて……何があるんじゃろうか」

陸奥守と小夜は冷蔵庫や台所を漁り始める。

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