幼女といくブラック本丸

その23 ページ24

新たな仲間、青江が加わったことで審神者は勉強に励む日々に追われる。

宗三「今日はここまでにします………」

A『ありがとうございました………』

審神者は丁寧にお辞儀をし、宗三と離れに戻る。宗三は無意識に審神者と手をつないでいた。

宗三「宗三です。入りますよ。」

陸奥「おん！」

宗三は障子開けると、陸奥守はまだ資料を読みあったり、書いたりしていた。

宗三「少しは片付けたらどうです？」

宗三は床に散らばった資料だの報告書などを広い、整理整頓する。じつは宗三は奇麗好きであった。

陸奥「おー、すまんのぅ。最近色々と忙しいき…主、構ってあげられのうてすまんのぅ。」

陸奥守は審神者の頬にぐりぐりと擦り寄りながら、強く抱き締める。陸奥守はここにきてから、資源集めなり、戦なり、政府関係の資料整理などで審神者と過ごす時間が少なくなっていた。

A『むっちゃん、ごめんね。……審神者が早く大きくなったら、むっちゃんのお仕事手伝うね？……』

陸奥「主…………。」

陸奥守は嬉しさのあまり桜と涙を出した。陸奥守は審神者に勢いよく抱き締める。その様子を宗三はみて呆れていた。

宗三「先が思いやられます………」

宗三が深い溜息をついているとトントンと障子を叩く音が聞こえた。

青江「笑いなよ……にっかりと。」

宗三「くだらないことを言ってないで早く入るなり、なんなりしてください。」

青江は「冷たいな？」といいながらも障子を開ける。

青江「主、こんのすけが作ろうって。刀剣のことだよ？」

A『はーい………。むっちゃん、行ってきます。』

陸奥「おう！きいつけてな！」

審神者は青江と手を繋いで廊下を歩き、鍛刀部屋に向かっていると、後ろから誰かがついてきていた。

青江「………いるね。」

A『………。』

青江は審神者の手を引いて歩く速度を速めると後ろにいる誰かも歩く速度を速めてきた。青江は審神者を抱きかかえ、角を曲がり、審神者を降ろし、脇差を構える。

青江「…………笑いなよ、にっかりとね！！」

青江は角から出てきた誰かに脇差を抜き、振りかざしたが。青江は脇差を閉まった。

宗三「………いきなり抜刀とは、いい度胸ですね。……(圧」

ついてきていたのは宗三、本人だった。

青江「すまなかったね、てっきり……」

宗三「幽霊だとでも言いたいんですか。失礼な。(圧」

宗三曰く、「あんな人と二人っきりになんかできるわけないじゃないですか」だそうだ。

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