【短編集】食べ物、奪います。

南沢篤志の… ページ7

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――ある日のお昼休み。


私はなんとなーく、屋上に訪れた。


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南沢「お、Aだ」


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･･･屋上の扉を開けると、

南沢先輩がフェンスに寄りかかって、パンを食べていた。


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A「先輩ひとりで昼食ですか？悲しいですね」


南沢「うっせぇよ、ばーか」


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･･･結局淋しい者同士、一緒に食べる事になった←


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A「･･･なんで先輩なんかと」


南沢「いやソレこっちのセリフ」


先輩の隣に座って、お弁当を食べながらグチグチ言い合う。


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あ･･･卵焼きが２つも入ってる、ラッキー。


A「先輩、卵焼き１つあげましょうか？」


南沢「欲しい」


A「残念、あげるわけないじゃないですか」


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ヤレヤレという素振りをして、最後の１つを口に放り込む。


南沢「･･･ふっ、強引にでももらうけど･･･な？」


先輩はそう囁くと――


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A「･･･んっ、ふ･･･ッ////」


急に私の頭を押さえつけて、唇を塞いできた。

舌も入れられて、頭の中が真っ白に近い状態になる。


南沢「･･･美味しいな、卵焼き」


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南沢先輩はそう呟きながら、私を抱き締めた。


南沢「･･･お前のその顔、すごいそそるわ」


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―――昼食終わったら、保健室行こうぜ？


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南沢「なんでだか分かるよな、A？」


南沢「評価とコメントくんねぇと、最後までやんないけど」

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