【４】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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う「届け物、これだな。」




うらたさんは、手に持っている封筒をひらひらと振った。




せ「嗚呼、約束のやつ？」




う「そう。A、ちょっとゲームする前に話したいことがある」




『？わかりました。』




３人でリビングへと入ると、志麻さんと坂田さんがゲームで対戦していた。
話ってなんだろう…




う「じゃん」




『……これって、旅館の宿泊チケット？』




う「そう。祭りの時に俺たちに任せろって言っただろ？
それがあれば無料で泊まれるぞ」




し「あっ、今来たの９６ちゃんやったん？」




せ「うん。すぐに帰ってもうたけど」




私が悪かった気が…。
……うん。無料で泊まれるチケットなんて、どうしてこの4人が？あっ、もしかしてお金を払って…？




さ「９６猫な、市役所で働いてて、俺たちの仕事でよくお世話になっとるんよ。
で、そのチケットは毎年貰っとんの。無料で」




し「だからその旅館先の人も知り合い」




『……4人とも、凄いですね。』




毎年恒例で無料チケットもらうなんて…凄いとしか言えませんよ？
封筒からチケットを取り出し、枚数を数えると何故か８枚。




『？？？』




せ「あっ、その3枚はまふとかの分」




さ「一緒に行きたいなー…って。だめ？」




坂田さんはゲームを中断させ、上目遣いで聞いてきた。
そ、そう言われましても…




『あ、後で聞いてみます…』


さ「やったぁ！」


し「チョロ」

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