幼女と親分でいくツイステッドワンダーランド (ページ7)

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炭鉱シャンデリアページ7

放課後、学園長に言われて窓拭きをする予定だったのだが...エースという生徒が来ない。

ｸﾞﾘﾑ「エースのやつ、来ないんだぞ...まさか、サボったのか！？」

A『なのかな？..』

Aは一人で雑巾を絞り、窓を拭き始める。
グリムは「ふなぁあ」と唸り、エースの元へと行った。Aは別にエースという人が居ても居なくてもどうでも良かった。ただ帰りたい。それだけだった。

学園長「おや？グリムくんやエースくんはどうしたんです？」

A『..知りません』

学園長「辛辣ですね...。それより、そろそろAの保護者が具現化するでしょう。」

A『...むっちゃん達が？』

学園長「えぇ、明日あたりには人としての形を成すでしょう。私、優しいので魔法は軽めにしました♪」

A『...なるほど？』

学園長と話しをしていると、ガッシャーンとい音がしたので振り返ると、どうやらシャンデリアを壊した..らしい。エースとその同級生のデュース、グリムが退学を避けるために、炭鉱でシャンデリアの元？の魔法石を探しに行くようだ。

A『..自分も、いくべき？かな』

ブレスレットの二振りに話しかける。話しかけても返事も何も返ってこないが、ここは、自分で判断しなくちゃいけない。今、二人はいないのだから、自分で考えて行動しなくては...。

学園長「お待ちなさい！それはできません！」

ｴｰｽ「なんでぇ！？別に問題ないじゃないっすか！グリムとペアなんでしょ！？じゃあ、一緒に行ったって問題ないはずでしょ！？」

学園長「問題大有りです！五才児ですよ！？暗い中にこの子を行かせられるわけないでしょ！？」

ｴｰｽ「いや、お父さん！！学園長！それお父さんの気持ちぃ！！」

学園長「何言ってるんですか！これは優しさです！！」

ﾃﾞｭｰｽ「...あの、こい、じゃなかった。この子は俺が面倒見ます！だから...許可をください！お義父さん！」

学園長「気安くお義父さん呼ばわりしないでもらえます！？(涙)」

デュースという生徒に抱っこされながら、このやり取りがずっと続いた。結果、私も行くことに。仮にもグリムを監視する役目があるからだ。

【ドワーフ鉱山にて】

ﾃﾞｭｰｽ「真っ暗だな...。」

ｴｰｽ「...てか、Aさ～、自分で歩けよなぁ」

ずっとデュースに抱っこされていたA。Aは別に歩いてもいいのだが、デュースが歩かせてくれないのだ。

A『歩く...』

ﾃﾞｭｰｽ「ダメだぞ、約束したじゃないか。」