幼女と親分でいくツイステッドワンダーランド (ページ4)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:75,869 hit

入学カレッジページ4

実は、審神者成る者は、付喪神に真名(本名)を知られてはならない決まりがある。何でも、神隠しに合うんだとか...。

学園長？「困りましたねぇ...となると。これは調査が必要になります。ほら、私優しいので♪」

ｸﾞﾘﾑ「自分で言ってんだぞ..」

A『..帰れないの？』

あまりにもショックすぎて、ぺたんとそのまま座り込んでしまった。

学園長？「大丈夫ですか！？」

大丈夫も何も。勝手に連れてこられた挙げ句帰れないのだ。大丈夫なわけがない。真顔で落ち込む審神者を学園長が背中を擦る。どうも、この人...子供の扱いが良くわからないようだと陸奥守達は悟る。

学園長？「...では、こうしましょ。学園の外に使っていない宿があります。そこで寝泊まりをすることを許可します。もちろん、帰る方法を見つけるまでです。私、優しいので♪」

ｸﾞﾘﾑ「待つんだぞ！俺様はぜーったい！この学園に通うんだぞ！！」

学園長？「ふむ...ではこうしましょう。グリムくんとAさん(偽名)で二人で仮の生徒として認めましょう。ついでに、Aさんの剣達も特別保護者として、認めましょう。」

学園長はグリムに綺麗な石がついた首輪をつけた。学園長曰く、これはマジカルペンという魔法の杖？代わりだそうだ。

学園長？「では、改めて..ようこそ、ナイトレイヴンカレッジへ。私、この学園の学園長を努めています。クロウリーと言います。」

A『くろゆり？..』

学園長「ま、まぁ。慣れるまでは学園長でいいですよ。私、優しいので♪」

ｸﾞﾘﾑ「ぐぬぬ、まぁ、でも...仕方ないんだぞ。今日からよろしく頼むんだぞ！子分！」

A『子分？..』

ｸﾞﾘﾑ「そうだぞ！お前は魔力も無いみたいだから、俺様の子分だぞ！」

A『..じゃあ、グリム親分』

お互いに握手をし、学園長の言う宿に向かう。ちなみに、陸奥守達は刀のままではかわいそうなのでAが呼びたいときに出てくるような魔法をかけ、小さなブレスレットの飾りみたいにしてもらった。

学園長「ここが、あなた達の寮です。少しぼろいですが、雨風はしのげます。」

A『お化け屋敷みたい..』

学園長に肩車をされながら、ぽつりと呟くA。さらにその上にいるグリムもうげーっと言う声をあげた。宿はぼろく、長年使っていないせいか、ほこりやクモの巣がいっぱいあった。

学園長「後で必要最低限の物を届けますから、中で待っていてください。外は寒いので」

学園長はAをゆっくり降ろした。