幼女と親分でいくツイステッドワンダーランド (ページ1)

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序章Welcone to theVillain'sworld ページ1

『『主ー！！！』』

Aはまだ五才前半の審神者。初期刀の陸奥守、初期鍛刀の小夜ちゃんの二振りとともにブラック本丸をホワイト本丸にした天才児？だ。
刀の付喪神に愛され、幸せな家庭を築き幸せに暮らしていた。そんなAが刀達から離れていく。『主』と呼ぶ声が遠くなり、大きな物音とともにAは意識を手放してしまった。

A『...ん』
しばらくしてから審神者は目を覚ました。どのくらい、意識を手放していたのだろう。ゆっくり起き上がると、本丸でつけていた義手がなくなっていた。繋ぎ目がひりひりすることから、刀の誰かが義手を引っこ抜いてしまったようだ。.....幸いにも、繋ぎ目から血は出てない。が、帰ったら薬研に叱られてしまうだろうか。
審守者は左腕を巫女服の袖をぎゅっと握る。大した意味はないが繋ぎ目に風が当たるのが無意識に怖くなっている。

？？「くく、こいつがあれば俺様も..」

A『？？...猫？』

？？「ふな！？もう起きたんだぞ！！」

ふわふわの毛玉が黒い服を抱えていた。Aは抱えている服の近くに箱があったので、そこから盗ったものだということがわかった。

A『泥棒？..』

？？「ふなー！逃げるんだぞー！！」

ぴゅーんと逃げる毛玉。審神者は五才前半だか、刀剣達の教育で何が悪いか何が良いかぐらいははっきりわかる。これは..悪いこと。

A『泥棒っ。』

小さな足で毛玉を追いかける。そして、わずかだが、刀剣の気配を感じた。誰かはわからないが二振りぐらい。ついでに彼らも回収しなくてはならない。

？？「新入生の諸君、列を崩してはいけないよ！！」

？？「これから、闇の鏡が君たちの寮分けをしてくれますからね。しかし...生徒が一名足りませんが..」

？？「まさか、脱走..したとか？」

？？「どうしますか？学園長？」

？？「ふむ、仕方ありません。私が探しに行きましょう。私、優しいので。」

鏡の間では式典服に身を包んだ各寮長と新入生、学園長と呼ばれる人達が集まっていた。脱走したという生徒を探そうとしたその時だ。

？？「ふなぁあああ！？！？」

？？「な、なんだ？猫！？誰だい、猫を式典に連れてきたものは！ハートの女王の法律に違反する！」

？？「ふな！俺様は猫じゃあないんだぞ！このグリム様の力をあまくみるんじゃないんだぞ！！」

？？「リドルさん、お手伝いしますよ」

赤毛とメガネの青年は、火を吐く猫を追い詰める。審神者はその火によって巫女服が焦げてしまった。