苦いlemonの匂い ページ29
総悟side
夜、俺達は近藤さんの部屋にいた
近藤)ぷはー!やっぱり仕事終わりの酒は美味いなぁ!
土方)おい、酔い潰れても知らねぇぞ…
総悟)……
近藤)おい、総悟どうした?
総悟)なんでもねぇですよ
土方)Aか
近藤)え!なんで!なんでわかったの!!
土方)バレバレなんだよ、総悟は
総悟)土方の癖に生意気でさァ
土方)お前…(-"-)
近藤)でも、Aがどうしたんだ?
というか、まだ付き合ってないのか?
総悟)はっ!?なんでそうなるんでィ
土方)お互い好きなんだろ?
総悟)んなわけねぇでさァ
俺の一方的な片想いでィ
土方)そうだったのか…
でも、すれ違っちまうと簡単に元に戻るのは難しい。
ちゃんと謝れよ
総悟)なんでィ、聞いてたんですかィ
土方)少しだよ
近藤)よく分からんが、2人のことはずっと傍で見てきた俺達がよく分かってる
土方)そうだ、すれ違いすぎなんだよ、お前らは
近藤)Aちゃんが着いてこなかったからな…
こっちに来ていれば少しは…
総悟)近藤さん。それは違いやすぜ
あいつは頑固な性格なんでィ
それはずっと隣にいて、ずっとアイツを、あいつだけを見ていた俺がよく知ってらァ
告っちゃ駄目なんでさァ
俺達にゃ、この距離が丁度い…
土方)良くねぇよ。
ちったぁ周りを頼りやがれ
総悟、お前は1人じゃねぇ、もちろんあいつも
だからお前にはAがいて、Aには総悟がいる
それでいいじゃねぇか
ずっとそうしてきたんだろ?
総悟)…土方さん、近藤さん、俺、見えてきやした
ありがとうございまさァ
そう言って男は駆け出した
愛している女の元へ
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作者名:沖田優朱 | 作成日時:2018年9月9日 14時