【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

-１３８- ページ43

友美「A…あんた馬鹿？」


『ちょっ、名前呼ばないで…っ！』




鞄で顔を隠し、そーっと女達の集まりを抜ける…事ができなかった！




せ「A」




『せ、センラさん…』




せ「同居人を無視しちゃあかんやろ。なァ？」




『すみませんでした…』




後ろでキャーキャー煩いな…。その中に友美も居るけど




友美「ひ、ひゃーっ。A！またライムで！」




『なるべくなら話したくないよ…。ばいばい』




友美と別れ、センラさんと買い物をする為に店へと向かう。




せ「…なんで無視しようとしたん」




『大人数に囲まれてて話しかけられなかったからです。』


せ「嘘やろ。」


『関わりたくないと思いました。』




やっぱり嘘はバレましたわ。あかんあかん




せ「次したら崖から落とすからな」


『２度としません。』




それは洒落にならな過ぎです。
貴方達が言うと、なんでも本当にしか聞こえないから困る…




『あっ。買い物のメモ持ってきてくれましたか？』




せ「ん。持ってきた」




『それは良かった。朝持ってくるのを忘れてしまって…』




せ「変なところ抜けとるよなぁ」




『そこはしーっです。』




完璧主義を目指してるんで((
店へと着き、ぽいぽいと食材を籠へと入れていく。




『んー、サーモンと蟹だったらどっちにしましょうか。』


せ「うらたん海鮮系ムリ」


『じゃあ２つとも却下』




うーん、じゃあ揚げ物かな？いやでも、暑いし冷やし中華とか麺類？




『悩む…』


せ「きゅうり無し」


『食べた方がいいんですy…っ！？』




センラさんと話していると、先程と同じく手首を後ろからガシッと掴まれた。あれ、デジャヴ




○○「Aさん！」




せ「……」




『うへぇ…』




いや、あの…本当にやめて欲しいんですが…。

-１３９-→←Extra edition 〜happy birthday〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す