【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】 (ページ23)

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Extra edition ～Festival～ページ23

紙の最後の一回分を、ハサミでチョキンッと切る。１、２、３、4、５。よしっ

『４人ともリビングまで来てくださーい』

さ「わかったー！」

坂田さんはほんとに元気がいいな。
リビングの机の上に五色の紙を置き、買ったばかりの小さいサイズの笹を用意する。

せ「…なにこの紙」

『あっ、集まりましたね。』

し「なにA、パンダにでもなるん？」

『笹を持っているからと人をパンダにしないでください。』

いいから早く座ってください。いつまで経っても始められない。

う「この紙なに？」

『まず、好きな色の紙を一枚、選んでください。』

さ「おれ赤！」

4人は予想通り、緑紫赤黄色の紙を手に取った。

『今日は７月７日。七夕の日
って事なので、お願い事を書きましょう。』

せ「なにそれ」

『…１から説明しますね。』

4人に七夕というものを教えると、目をキラキラさせてボールペンを手に取った。子供みたい

『…んー』

う「うしっ、できた」

し「俺もー」

さ「マジー？」

せ「悩むなぁ」

あっ、もう出来たのかな？私は思い浮かんだ事を手に乗せ、短冊へと書いた。うん、これにしよう

さ「センラのみしてー！」

せ「嫌に決まっとるやろ！」

『完成したら短冊へと飾ってくださいね』

う「俺ここにしよう」

し「じゃあ俺はうらたさんと反対側」

私を含め５人は、バラバラなところへと飾り終えた。小さい笹だから綺麗だな

さ「Aー、お腹空いた！」

『ふふっ、そうですね。お昼にしましょうか』

.

.

Aが泣くぐらい幸せにしてやりたい．うらた

余裕で守り切れるほど強くなりたい．志麻

Aを思いっきり笑わせたい．坂田

今までより楽しく暮らしたい．センラ

４人と、ずっと一緒に楽しく、幸せに過ごせますように．A