飼って ページ39
Sakata.side
ご飯を途中でやめ、部屋に戻っても実験の続きをする気も起きず俺しか行かない中庭へ向かった。
やっぱりここが落ち着くわぁ。ベンチに座って花を見つめていると、電話機が鳴った。
さ「…」
せ「あ、出た。どうせ今頃、中庭なんやろ?
Aちゃんが屋敷中走り回って探しとるで。」
さ「…知らん」
し「別にそう思うのは勝手やけど人間の寿命なんてあっという間なんやからな」
そしてブツッと電話が終了した。ふんっ、なんやねん二人して。
そしてもう一度鳴る電話機。…うらさん?
否、違う。これは仕事のだ
さ「はい」
「あぁ、どもども。先週買ったもんなんですけど、あと3つ貰っても?」
さ「はぁ…。一ヶ月につきお一人様5つ迄。
これ、言ったやろ?契約書だって手元にあるんやで?」
「まぁまぁそう言わずに。金ならいくらでも渡すよ?こっちだって暇じゃないんだ。
はやく寄越して貰わなきゃ」
さ「……どの口が言う。
だから、1人5つ迄って言ったやろ。
守れんやつは2度と買うなや」
そういって電話を切ろうとすると、後ろから名前を呼ばれた。…A
「はぁ?売って立場のもんが何言ってやがる」
さ「……またの御贔屓に」
『坂田さん』
電話をブツッと切り、ベンチに置いて再び花を見つめていると、隣にAが座る。
『私は感謝しているんですよ。見つけた瞬間に買ってくれて、そこからご飯も毎日くれて、一緒に話したり寝たりして…
そんな私は嫌いですか?消えた方がいいですか?
私は坂田さんのためなら何だってしますよ』
その言葉を聞き、俺は無意識にAの肩を押して押し倒してしまった。…なんで
『坂田さん?』
さ「何でそんなこと言うん…
嫌われてるとか、消えるとか…そんなん望んでなんかいないわ…」
『…じゃあ、どうして欲しいですか?』
さ「…ずっと俺と居て…」
『ふふっ』
Aは腕を伸ばして俺の頭を撫でた。…寝っ転がってるのに辛くないん…
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アイシャルト(プロフ) - RONONさん» 誤解を招くような文で申し訳ないです…アンチはしばらくほっぽります…なるべく早く戻ってきます。 (2020年4月25日 20時) (レス) id: a0038ad571 (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - 翡翠さん» たぶん暇人なんですよ(( 晒したい気分ですけどそんな奴のために掴まりたくはないので我慢します(( なるべく早く戻ってきます…! (2020年4月25日 20時) (レス) id: a0038ad571 (このIDを非表示/違反報告)
RONON(プロフ) - 一瞬辞めるのかと思って見るのを立ち止まりましたw私もアンチきましたけど無視してたら何時の間にか消えてたし無視しとこ〜って位で良いと思いますよ。あと(こっちが本題)アイシャルトさんの作品好きです!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年4月25日 20時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - TwitterのDMでわざわざ書くなんてよっぽどの暇人なんですね(苦笑) アイシャルトさんの作品はどれも面白くてワクワクするお話なので言っている方の神経が分かりませんね(苦笑) 晒してしまえばいいのに(( ゆっくり休んでください 次の更新を楽しみにしてます! (2020年4月25日 19時) (レス) id: 2f46f5bb25 (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - 杜蘭さん» コメントありがとうございます!お互い気を付けましょう… (2020年4月15日 18時) (レス) id: a0038ad571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイシャルト | 作成日時:2020年2月22日 11時