【歌.い.手】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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坂田さん達を部屋に連れて行き、リビングに戻ってセンラさんの髪を乾かし始めた。




『はい、終わりましたよ。センラさん？』




反応がなく、顔を覗き込むと目を閉じて寝てしまっていた。…あー…




し｢あー、寝ちゃったか｣




『どうしましょうか』




路地裏では安心して眠れないやら何やら言っていたが警戒している私の目の前で寝ているのが少し嬉しかった。




し｢部屋って2階なんやろ？｣




『はい。』




し｢運べへんしアレでもするか｣




"アレ"とは何だろうと思っていると、志麻さんは拳を振り上げた。……えっ




『え、ちょっ』




止めようとすると、当たる直前にセンラさんがその拳を掴んだ。ひぃー…っ((




せ｢え、し、志麻くん！？せ、センラ何かした！？｣




し｢落ち着け。お前が寝てたから起こすためにやっただけやから。｣




せ｢あ、そ、そうなん？｣




未だ拳を掴んでいるセンラさん。
うん、そろそろ離しましょうよ((




『疲れているようなのでもう寝ましょうか。』




センラさんは立って志麻さんと一緒に私の後に続いて２階に上った。




『左側がうらたさんと坂田さんの部屋。右側が私の部屋なので何かあったら呼んでください』




し｢わかった…｣




部屋に入ろうとした志麻さんはピタッと止まり、私の方を向いた。




し｢その、何から何までありがと…おやすみ！！！｣




そういって志麻さんは部屋に入っていった。




『センラさんもおやすみなさい』




せ｢ん…｣




センラさんはそう言うと部屋に入ってドアを閉めた。２人とも耳が赤くなっていたのは内緒にしておこう

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