【歌.い.手】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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『あ、そういえばドライヤーの場所教えてなかった』




食器を洗っているとそのことを思い出したのでそのことを伝えようとお風呂場に向かってドアを開けると半裸の志麻さんが立っていた。




し｢えっ｣




『…あ、すみません。ドライヤーはここに仕舞ってあるのでどうぞご自由にお使いください。』




そう言ってパタン、とドアを閉めてリビングに戻って食器洗いを再開。そして一息

あー、ビックリした。開けた先に半裸のイケメンとかほとんどの女性が鼻血出して死ぬでしょ。しかもそこでキャーッとか行って去って行く女性と比べて声も上げずに真顔でいられた自分を褒めるわ。あー、顔あっつ。ふぅ〜〜…((




さ｢出た！｣


『急に出てこないでくださいよ吃驚した。それになんで髪を乾かしてないんですか。風邪ひきますよ』




さ｢面倒くさいから！｣


『…はぁ、乾かしてあげるのでそこに座って待っていてください』




そう言ってお風呂場からドライヤーを持ってこようとするとドライヤーを手にしたうらたさんがリビングに来た。




う｢どうせ坂田髪の毛乾かしてないんだろ？俺が乾かすわ」




『あ、本当ですか？ではお願いしますね』




そういって私は洗濯機を回すためにお風呂場に行くとお風呂の中から志麻さんとセンラさんの声が聞こえた。




し｢こらセンラ！ちゃんと沈め！｣


せ｢なんでなん！？入ったんやからええやんか！｣


し｢ダメに決まっとるやろ！さっさと沈め！｣


せ｢いﾞやﾞやﾞー！！｣




…何とか心配だったセンラさんは志麻さんによってちゃんと入ってくれたようだった。

洗面所には４人のであろう４色のバンダナが置いてあった。これは洗って良いのかな…？
バンダナに触ろうとするとお風呂場のドアが開いて、未だ半裸の志麻さんが出てきた。おい。




『どうして未だ半裸なんですか…』




し｢センラを風呂に入れてたんやから濡れると困るやろ｣




『そうですけど…』と言ってもバンダナのことを聞こうとすると志麻さんによって言葉を遮られた。




し｢別にバンダナ洗ってもええよ｣




『えっ…？』




し｢あれ、違ったん？｣




『そうですけど…』




触れるな、と言われると思っていたので先程の言葉を聞いて驚いてしまった。
するとリビングから坂田さんに名前を呼ばれたのですぐに洗濯機を回してリビングに行った。

……お風呂の中から｢志麻くーん、100数え終わったー｣と言う声は聞こえなかったことにしよう

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