【歌.い.手】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

-２１- ページ22

『はい、乾かし終わりましたよ』




せ｢…ん｣




センラさんはふらっと立ち上がって歯を磨きに行った。
そろそろ私もお風呂に入ろうかな




『じゃあ私はお風呂に入ってくるので好きな時間に寝てくださいね』




さ｢はーい！｣




坂田さんは子供みたいだなー…。するとてこてこと私の後を付いてくる狸。…あっ、うらたさんの近くに居る子かな？




『私と一緒にお風呂に入る？』




そう聞くと嬉しそうにしていたので一緒に入ることになった。お湯に浸かって狸を優しく撫でた。




『気持ちいい？』




またもや嬉しそうにしていたので私もつられて笑顔になった。かわいい…

あっ、そういえば明日また学校かぁ。面倒くさいなぁ…




『帰りに君が食べられるお菓子買ってくるね』




狸用のお菓子とか売ってるのかなと思いながら湯船から出て髪を洗い始めた。あっ、シャンプーも終わりそう




『やっぱ４人も増えると消費が速いなぁ…』




まぁ彼らが来たのは私が出した“貴方達はお金を払わなくて大丈夫”というのがあったからだし仕方ないと言えばそうなのだが…。




『バイトしようかな…』




高卒はとらなきゃだしバイトでも探そうかなと思いながらたぬきと一緒にお風呂から出た。


—-✄———-✄———-✄—-


新作です！良かったらお読みください！
⇨やまだ、人間になりました。【うらたぬき】

-２２-→←-２０-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す