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44.亀さんと白蛇さん_ ページ44





その言葉をどうやら理解したようだった。
亀さんは、洋服の所をギュッと捕まり
白蛇さんは首筋に捕まった

……首筋が痛いけどこれならまだ耐えれる…!



A『…此処は…森……?』

どこまで流されたんだろう…?

もう家族に会えないのかな…
嫌だよ…そんなの…
せめて、最後くらいお別れの挨拶はしたかった。

A『っ!…止まった……??』



丸太の動きが止まった。
よく見てみると、石と石の間に挟まってる。
でもそれも長くは持ちそうになかった。

水から出たいけど…この水圧じゃ…


亀さんは心配そうに僕の方を見ていた。
白蛇さんも視界に入って来てた。


A『丸太が石と石の間に挟まってるみたい』
A『でも…一体どうすれば……』



不意に、そんな声を漏らした。







その時。



「_________!!」


誰かが何かを言った。
そしてその瞬間

A『…水の流れる量が減ってる……!』

でも、川からは這い上がれなかった
この身体では無理だった

A『また流されちゃうのかな……』

そう呟いた瞬間だった




急に川から引き裂かれた。

A『ケホッ…あれ…私、川に居たのに……』

「大丈夫か…?お主」

A『はい…大丈夫です、それより助けてくださいありがとうございます!』

「礼などいらん。それより離れるぞ。」

A『はい…っ!』バタッ!

脚から痛みが流れてきた。
私は思わずその方向を見た。

赤い…血が流れていた。

さっき、少し痛みが走ったのは怪我をしたからだったんだ。

そう思った時。

A『うわっ!』フワッ

「ワシが梺まで連れて行ってやる。」

A『ありがとうございます…!』

…亀さんと白蛇さんは……一体どこに……

A『あの…』

「なんだ…?」

A『私の近くに亀さんと白蛇さんは居ましたか…?』

「………あぁ。居たぞ、草むらに隠れたがな…」

A『そうですか……!良かった…!』

無事だったんだ……!
私は心の中でホッと腕を下ろした。

安心したせいか、眠気が襲って来た。

「…寝れば良いぞ。」

A『ありがと…うございま…す…』コクッ

私の意識はそこでシャットダウンした__









目が醒めると、空が見えた。
もう、オレンジ色に染まっていた。

あの緑の服を着た人も居なかった。
その時、お母さんが私を抱いて「良かった…!」
って言ってた。


その時何処からか「良かったな…」
っていう声が聞こえた気がした。

45.またかよ。→←43.川に流されて_



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(プロフ) - ありがとうございます!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年12月18日 21時) (レス) id: 4471a4b306 (このIDを非表示/違反報告)
☆ポタみう☆(プロフ) - 黎さん» はい!ぷにフレよろしくお願いします! (2019年12月18日 20時) (レス) id: 642b8d5027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今更ながらコメントします。ぷにぷにフレンド申請しました。よろしくお願いします! (2019年12月18日 16時) (レス) id: 4471a4b306 (このIDを非表示/違反報告)
闇天使 夜月(プロフ) - ☆ポタみう☆さん» お、おん。 (2019年10月23日 19時) (レス) id: 2b3d39f920 (このIDを非表示/違反報告)
☆ポタみう☆(プロフ) - 闇天使 夜月さん» ドヤりたかっただけです!(大事な事なので2回言いました。) (2019年10月23日 19時) (レス) id: 642b8d5027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ポタみう☆ | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年5月1日 0時

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