42話 ページ44
咲魔side
ふふ、可愛い雛鳥じゃないか
大丈夫。また自由に飛べるようにしてあげるさ
「……クル？」ｺﾃﾝｯ
雛は不思議そうに首を傾げたけれど
敵意がないのを理解したのか、気持ちが良いのか、目を細めた
やっぱり人間にせよ悪魔にせよ魔物にせよ、子供は可愛いものだ
金剪の長も可愛がってるんだろうなぁ…
あぁいうのは存外、厳しさを持てども孫馬鹿だと相場が決まってる←
『大丈夫。治すだけだよ――――』
ぐりゅっ…！ どろぉ…
「！？」
右手の爪で自分の左手首の辺りを思い切り抉る
一応実演しておいた方が分かりやすい
『―――――こんな風に、ね』ｽｳｩ
で、抉った部分を見せながら右手で軽く撫でると、そこから淡く光って治っていった
これくらいの怪我なら簡単なものさ
蘇生術だってある世界は普通にあったんだ
怪我くらい治せなくてどうする
『君にも「これ」をしたいんだけど、良いかな？』
「………」ｼﾞｨｯ
雛は暫く私を見つめると、大人しく怪我をした足を出してくれた
『ふふ、良い子。ありがとうね』
雛鳥の足も軽く撫でて治す
綺麗サッパリ。傷なんか最初からなかったみたいにね
『はい終わり。立てる？』
「ｺｸﾘ))ギィシャアアアア！」
雛は頷いて立つと、お礼を言うように鳴いた
ははっ、教育もちゃんとしているようでなによりだね
ＮＲＣの大半の生徒にも見習って貰いたいものだ＾＾←
『良かったね((ﾌﾜﾘ』←慈母の微笑み
「！」ﾌﾞﾜｯ
…ん？どうしたー？黙り込んで
「…」ｸﾞﾘｯ
と、雛鳥が私に擦りついてきた
ふふ、可愛いものだ
私は母親ではないんだけれど…まあ甘やかすのは好きだけれどね
『ふふ、どうしたの？』
「クルル♪」
『ご機嫌だねぇ。そうだ、君らの長に傷が治ったの、見せに行こうか』
「ギィ♪」バサッ
元気だなぁ
さーて、剛健の子はちゃんと生きてるかね？
ま、魔力がまだ途切れてないから生きてるんだろうけど
ま、良い薬にはなるかな？私らが着くまでに、少し頭を冷やしておくことだね
＊＊
noside
金剪の谷にて
サブロは―――――死にかけていた
満身創痍の身体で地に伏せ、目の前に佇む巨大な怪鳥――金剪の長に殺意を向けられていた
サブロ(抜かった！失態だ、このままでは魔王になる前に…
己はッ、死ぬッ！！)
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メグミ - ファンです,まじで小説面白過ぎて好きです,脳死するかもです,次の投稿も楽しみにしています (2022年11月14日 21時) (
レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - 零月さん,この小説を自分の小説の参考にしてもいいですか？ (2022年11月3日 21時) (レス) id: 08246aac29 (このIDを非表示/違反報告)
アミィ - コレで怪盗レッドの飛鳥成り代わりを書いて原作を変えて欲しいです (2022年5月22日 13時) (レス) @page8 id: b726ad44ae (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 零月さん» おもしろい（脳死） (2022年1月20日 8時) (レス) @page48 id: 590b5b1374 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 零月さん» お久しぶりです！ (2022年1月16日 18時) (レス) @page47 id: 7f6da98090 (このIDを非表示/違反報告)
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