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37話 ページ39

咲魔side

そういうわけで、学校裏の高台にやってきた


ふぅん、良い感じに風が吹いてるものだ

魔界の風っていうのは人間界の風に比べて扱い辛いけれど、扱えさえすればなかなか強力なんだよね




カルエゴ「前回の召喚試験とこの授業の結果で貴様等の位階を決定する
内容は谷奥の旗までの「競争」だ」



競争ねぇ……まぁ別に、ビリでもなんでもいいんだけど

そんなものに興味はないね




カルエゴ「無数にそびえる巨大な岩山と、巣を守る怪鳥を避けて進め」

リード「はい!使い魔先生!鳥への攻撃はアリですかぁ?」

カルエゴ「構わん。殺しすぎは減点だがな。あと次使い魔先生と呼んだら殺す」




いや、殺しちゃ駄目でしょ。殺されそうになったなら兎も角

生態系というものを考えなさいな




カルエゴ「加えて今年は「囀り谷」のみをコースとする」

サブロ「なッ!?」




ま、君はどうせ「金剪」の方に行くんだろうけどさ




サブロ「待てい!「金剪の谷」も通過コースだろう!」




そんな死に急ぐ真似してなんなのやら

立ち向かえば死さえ格好いいとでも?英雄だのヴィランだのに夢見てる?


バッカだねぇ……全く

そんなの、ただ無様なだけだというのが、どうして分からないのか…


ま、餓鬼だしねぇ



カルエゴ「あぁ。なぜか金剪の「長」の気が立っていてな。今「金剪」は立ち入り禁止なのだ」

サブロ「なっ!らっ!ぬっ!己は金剪に挑戦する!金剪でなければ意味がないのだ!!」

カルエゴ「知るかッ!コースに変更はない。総員準備!」



やれやれ、魔界の子というのはどうして毎度毎度こう盲目というか視野狭いというか


……端的に言うと、餓鬼も餓鬼だね

五歳児か。いや五歳児だってもっと賢いね



……ま、見捨てるのもあれだし
彼は視野さえ広がれば将来有望だしねぇ


ちょいと手を貸すか




クララ「エギー先生は?」

カルエゴ「その呼び方をやめろ。私は後から追う」バサァッ




バサッバサッ



背から次々と羽を出す悪魔達

私も出来なくはないけど、わざわざ羽を作る必要もないんだよなぁ


ここは「あれ」が一番使いやすい

私も準備するかね




『【汚れっちまった悲しみに】…重力操作――――』ヴンッ



重力操作でいつでも飛べるようにしておいて、と…



カルエゴ「用意はいいな。では只今より、飛行試験(レース)を開始する」

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メグミ - ファンです,まじで小説面白過ぎて好きです,脳死するかもです,次の投稿も楽しみにしています (2022年11月14日 21時) (レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - 零月さん,この小説を自分の小説の参考にしてもいいですか? (2022年11月3日 21時) (レス) id: 08246aac29 (このIDを非表示/違反報告)
アミィ - コレで怪盗レッドの飛鳥成り代わりを書いて原作を変えて欲しいです (2022年5月22日 13時) (レス) @page8 id: b726ad44ae (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 零月さん» おもしろい(脳死) (2022年1月20日 8時) (レス) @page48 id: 590b5b1374 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 零月さん» お久しぶりです! (2022年1月16日 18時) (レス) @page47 id: 7f6da98090 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零月 | 作者ホームページ:http   
作成日時:2021年12月14日 18時

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