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《Sanji side》
放り投げられるその姿を見て、考えなんてまず浮かばなくて、身体が動いた。
そこら辺の雑魚どもを蹴散らして海に飛び込もうと、柵に足をかけた時、


「ぐわっ!!」


横からの衝撃で壁に激突し、その先の男部屋が散らかる。
あぁもう、片付けが大変なんだぞ。


「ってぇな…」


「グフフッ、そんなにあの女が心配カッ?」


「ッチ、くだらねぇこと聞いてんじゃねぇよ。クソ野郎」


気持ち悪い笑い方のそいつに蹴りかかる。
しかし、いとも簡単によけられてしまう。


「クソッ…」


変に締まったネクタイを緩め、タバコを咥え直す。


「グフフッ早く助けに行かなくていいのカッ?」


「だからくだらねぇこと聞いてんじゃねぇよっ!!」


先ほどより身体の重心を傾け、体重を乗せるように蹴りかかる。
が、その足を掴まれ、また壁に投げ飛ばされる。


「クッソ、めんどくせぇ戦い方しやがる」


早く行かなければならないし、助けなければならない。
そんなの愚問だ、いちいち聞くなめんどくさい。

みんな、自分の目の前の敵に精一杯で誰かに任せるなんてことは出来ない。
ましてや、能力者の割合の多いこの船では、海に飛び込める者も限られる。
誰かに頼っていては、いつAちゃんを助けに行けるかわからない。

自分の敵を倒して、早くAちゃんを助けなければ。




「おい、綺麗におろしてやるからそこ動くんじゃねぇぞ」




30.ジッポーにオイルを→←28.最長3分



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ぷりん(プロフ) - 「ぱずる」さん» そうなんですね!何も知らずごめんなさい😿とても面白い作品でお気に入りです!更新頑張ってください応援してます✊🏻🤍 (2022年8月24日 0時) (レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
「ぱずる」(プロフ) - ぷりんさん» 誤解させてしまってすみません!今この作品書き直しの途中でして、まだ14話からは更新できてない状況です。続編はまだ手をつけてないのでそのままなんです。誤解させてすみません点 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 6f1abe1470 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 13話から話が飛んでいて次の続編へ行ってしまうのですが14話からは作者様が消されてしまったのでしょうか😿 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
シェイガー(プロフ) - こんな現象が本当にあったらいいのにな〜笑笑 (2019年9月2日 3時) (レス) id: 524b76be29 (このIDを非表示/違反報告)
むちゅ - 学校も楽しくないし行きたくない、アニメを見てた方が、本当に幸せだと感じる。そう思うのは私だけですかね… (2017年1月9日 22時) (レス) id: 81902d63ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:「ぱずる」 | 作成日時:2016年8月31日 23時

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