馬鹿vs阿呆【角名倫太郎】【HQ】

脳筋女子 ページ5

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角名視点＿＿＿





「女子も相変わらずええメンツやんな」






体育館のスペースを分けるネットの向こうは、女バレが練習をしている


Aを見つけたので、休憩中時間に横目で見ていると気づかれた。めっちゃ嫌そうな顔されたし





「…Aってホントにエース？」




「ふっ、スパイク見たら納得すると思うで」





丁度いいタイミングで女子バレがスパイク練に入る。監督がトス上げて打つ、という俺たちと変わらない方法





「次やな」




しばらくすると、どうやらAの番が来たらしい。

ドリンクとタオルを手に、俺は助走に入ってボールを打つAを見た


ボールはエンドラインギリギリに落ち、体育館の壁にワンバンしたのち打つかる




「……すご」




「せやろ？けど毎回あんなん打てる訳ないんよ…」




侑曰く、Aは相当ミスが目立つらしい

ウチは女バレも強いので、"なぜミスが多いAがエースなのか？"と疑問に思う人もたくさん居るようだ。



「へぇ…」



「ミスも少なきゃ５本指に入れたんやと」




「……なんか気の毒だね」









「それAに直接言うたらブチ切れるで、気をつけや」




治がタオルとドリンクを回収しに来る。




「"自分よりセンスある奴に可哀想がられても、皮肉にしか聞こえん"言うてしばらく口利いてもらえへんかった」



「そーなんだ、気を付ける」





……それで"可哀想"以外何思えって言うのさ









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