根暗がゲスに恋をした。【HQ】

親友女子 ページ3

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部活が終わり、まっすぐ寮へ向かう

ルームメイトは３組にいる幼なじみのモテ女子。２段ベッドの下側で雑誌を読んでいた




「お帰りー」


「ただいま」



この子とだけは仲がいい。優しいし、何かと気にかけてくれる



「さっき２組の人が来てたんだけど…凄い赤い人。知ってる？」



赤い人と言ったら絶対天童くんだろう


というか何の用事があったんだ



「多分知ってる人…何か言ってた？」






「"明日の朝屋上来てね〜"って。……アンタ喧嘩売ったの！？」




はっとしたように彼女が私の肩を揺さぶる。どした







「多分売ってないから大丈夫…」





「多分って何！？」


肩を揺さぶるのを辞めたかと思えば、次は急に髪を縛られる



「なになになに怖い」




「……喧嘩じゃなくて告白かもしれない！！」




「違うからヤメロ、私に告白する奴どうかしてるよ申し訳ないけども」




「分かんないじゃん」

　



「悲しいことに分かるんだよそれが」





いーからいーから、と言って髪をいじり続ける。彼女はもう女子力の塊って感じで、髪型も私服も可愛い




「せっかく髪長いんだから色々やったら？」





「自分でできないからやってないの」



「毎朝私がやってあげようか？」



「こっちが面倒くさくなってやめるよ」



「じゃあ明日だけでも髪縛らせて！」




「変えたところで変わんない…」




でしょ、と言い切る前に手鏡を渡された。期待も何もしていなかったが、少しだけ。ほんの少しだけ







「……おぉ」






可愛い、と感心した。後側に編み込みでまとめられている





「…似合うよ」




ぐっ、と親指を向けられる。ついやり返してしまった





「明日は決まりだね」



「決まらんわ」



「何でよ！？」





こうは言ったものの、さっきより明日が楽しみになった気がする




でも明日は休日。わざわざ朝屋上行ってまで何の用事があるんだ









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