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中身を確認したAはさっきまでのワクワクが何倍にも増してくる
『もしもし？布団じゃなかったです、流石に早すぎるなーって思ったんですよね。頼んだのさっきですもん。別で注文してたものでした！』
「え？布団って今日頼んだの？」
『そうなんです、家具の事すっかり忘れてて…今日お届けって書いてあったので頼んじゃいました』
「あはは、家具の事忘れるってなんなのよ」
自分のうっかりに倫也が笑うのをAは制するように会話を続けた
『えっとー22時でしたっけ？』
「うん、ちょっとだけでも良いから」
『大丈夫ですよ、一緒にご飯食べませんか？って言ってもまだ調理器具無いので外に食べに行く事になりそうですけど』
「それなら俺の家で食べようよ、作るから」
『お仕事終わりで疲れてる人にそんな事させられませんよ』
「え〜じゃあAが俺の家で作ってくれるの？」
『キッチン使って良いのであれば…』
「好きに使って良いよ、俺も手伝うから一緒に作ろ？」
『出来れば中村さんには座っててもらいたいです』
「何で？大丈夫だよ？」
『先週から忙しかったの知ってますから、家ではゆっくりして下さい』
「んー、分かった。ありがとね。じゃあ帰ったらAの家に迎えに行くから」
『はい、楽しみに待ってます！』
Aはワクワクが抑え切れず言葉の節々にあらわれてしまっていた、サプライズをしたいのか確信には触れずに話すAは倫也との間に小さな齟齬が生じているとは知る由もない
ただ届いた荷物を確認した時からAにはどう渡そうか、という考えしか頭にない様子だった
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作者名：村民 | 作成日時：2023年2月17日 17時
