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Aはフレッドの気遣いに感謝しながら、院長の言葉を思い出す
完全に自身を除外して考えている院長の言葉は、Aの心を鉛が沈んでいる様に重くさせた
捨て子とバカにされ続けた幼少期を思い出す
親に愛されなかったくせに、なんて何度言われてきたのか分からない台詞、その時は同じクラスにジャックが居た
いつも2人で庇いあっていた
スクールから孤児院に帰って院長に愚痴を言っていた事もあった、いつも院長は困った様に笑って2人の話を聞いてくれていた
そんな関係だったジャックをAは突き放し、関わりを断とうとしているのだ
逆に院長には突き放されて、忌み嫌われてもいた
ロンドンの街並みをゆっくりと眺めながら、時間とはなんて残酷だろうとAは思う
自身が"魔法使い"であるという運命
それこそが院長やジャックとの関係を壊す原因になっている
しかし、魔法使いでなかったら今握られたこの手も得る事は出来なかったのだ
小さな頃から頼りだった院長に傷つけられすり減った心で、今この瞬間、これで良かったんだとフレッドの存在だけがAの中で希望だった
『ねぇ、フレッド』
家まで後少しの所で今まで黙っていたAが口を開く
「どうした？」
フレッドは未だ心配そうにAを見つめていた
『貴方に会えて良かった…ありがとう』
そう言うと握られた手を強く握り返す
「偶然だな、俺もそう思ってた」
フレッドは優しく微笑むと、Aの額にキスを落とした
家に帰るとマットレスと布団が丁度届いた
フレッドに手伝ってもらい、Aのベッドの隣にマットレスと布団をセッティングする
Aが晩御飯を作り始めると、フレッドはテレビを付けて「へぇ〜」と感心しながらそれを眺めた
後ろに人がいるのだろうか？とブラウン管の裏を眺めたりもしている
『フレッド、ご飯出来たわよ』
晩御飯はサラダにスコッチエッグ、トマトのスープにパン
それらをダイニングテーブルへ並べて、2人で食べる
「美味いな、Aに胃袋まで掴まれそうだ」
フレッドは夢中で食べながらそう言うと、Aはクスクスと笑う
『ありがとう、嬉しいわ』
フレッドの美味しそうに食べる顔をAは愛おしそうに見つめていた
晩御飯を食べて歯磨きをした後、二つ並ぶ歯ブラシを見てAはまた嬉しそうに笑う
2人でそれぞれの寝床へ入り、「おやすみ」と言うとすぐに眠りについた
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鯨井(プロフ) - かにさん» ありがとうございます^ ^この先の展開も楽しんで頂けたら幸いです〜！ (2023年4月23日 10時) (
レス) id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
かに - アンジェリーナ〜‼︎フレッドも意識してないみたいだけど、夢主ちゃんは気にしちゃいますよね😐これからどうなっていくのかすごく気になります✨ (2023年4月22日 22時) (レス) id: dfe3a585c9 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 3さん» コメントありがとうございます！そんなに嬉しい事を言っていただけると益々励みになります…！更新頑張って参りますので、是非楽しんでいただけたら幸いです…！長文のコメントありがとうござます^ ^ (2023年4月17日 15時) (レス) id: b5db6cc547 (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - 特別に好きだなぁと実感しておりました(˘⌣˘)なんだか長々と、申し訳ありません。これからも更新を楽しみにしています(^^) (2023年4月17日 11時) (レス) id: 67d0082a2d (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - �后△�めでとうございます！！いっぱい更新してくださって、日々の楽しみになっております…！そしてお話途中に突然現れる作者様のコメントに冷めてしまうの、お気持ちわかります…笑けれど今回鯨井様のコメントが見られてとても嬉しくなったので、改めてこちらの作品は (2023年4月17日 11時) (レス) @page1 id: 67d0082a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯨井 | 作成日時：2023年4月17日 3時
