鶴の鳴き声 (ページ26)

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24話ページ26

あ)「うへぇ…いつでも慣れない」

乱)「鈍臭い」

あ)「うっさい」
ワープの感覚はなんとなく、気持ちが悪い。
だから、酔った。

本日、審神者2日目。
…慣れてたまるか。

鶴)「俺はあっちを探してくるぜ」

あ)「んー、私は二階」

乱)「じゃあボクはあっち」
3人で別々の場所を探す。
私のカンだと、審神者部屋が一番怪しい。

あ)「…あたり、かも」
部屋は、血だらけだった。
赤じゃなくて、すでに黒い。

沢山の怨念が聞こえてきそうで、身震いしてしまう。
引き出しの中や、タンスの中を開けてく。

…ん？

あ)「うわっ！」
いきなり、カチッと音がなった。
目の前の本棚がガガガッと横にズレてく。

隠し扉とか。
忍者、かよ。

完全に開ききり、扉がでて来た。

あ)「………集合ー！！！」
一人で行く？
まさか。

こんな”いかにも”って所、一人でなんか入りたくない。

乱)「何さー…うわぁ…、なにそれ」

あ)「知らなかった？」

鶴)「こりゃ驚いたなぁ」
乱は怪しげに見てるが、鶴丸は嬉しそうに目を輝かせる。
鶴丸って、こーゆー所、変。

あ)「じゃあ、入ろ」

鶴)「うわっ、押すな押すな」
鶴丸を先頭に、扉を開け入ってく。
中は真っ暗…って訳でもなく。

洋風なランプに真っ赤な絨毯がひかれた階段を降りてく。
まさかの、地下ですか。

螺旋状の階段はすぐに終わった。

乱)「…また扉？回りくどいね」

あ)「開けてみてよー」
流石の鶴丸も緊張してるのか、だんまりだ。
だって、この先は誰も知らないんだから。

中に入ると…

あ)「ゔっ…」
いきなりの光に、眩しくて目を細める。
そこには、誰かが、座っていた。

中は書斎みたいになっていて、後ろにはズラリと本が並ぶ。
洋風じゃん。

まって、座ってんの、スーツじゃん。
ってか、あのシルエットって…

「お久ぶりですね」
彼がこっちを向いた。

あ)「黒、さん…？」

黒)「はい。黒です」
まさかの黒さんが座ってた
昨日とは違う形の、だけどやっぱり黒のスーツで

鶴)「…なんでお前がいるんだ…？」

乱)「あいつ、誰？」

あ)「私達の担当さん」

黒)「ほう。あの乱藤四郎を手篭めにしましたか」

乱)「はぁ？ムカつくんだけど！呼び捨てとかないよ！」
え、そこ…？
乱の怒るポイントが、よくわからない

黒)「そんな警戒しないで貰いますか？…折角、いい情報をお持ちしましたのに」
ピラッと、髪をみせる
それを、光の速さで鶴丸が奪った

書かれてたのは数字

あ)「ちょ、こ」
すでに黒さんはいなかった