15話 ページ17
黒)「…大体はわかったでしょうか」
あ)「はい、なんとか…」
黒)「わからない時は、私か、こんのすけか、そこの鶴丸国永にでもお聞きください」
こんのすけとは。
政府が従えてる式神らしい。
政府には、現代の政治の他に、古くから続く陰陽師達が集まって刀の研究をしていたらしい。
刀に、神降ろしをするために。
それで、できたのが鶴丸みたいなヒトの形をした付喪神。
政治はそれだけでなく、時空もを歪める事に成功した。
それは即ち、タイムスリップが出来るという事で。
歴史を変えようとする輩がいる事が判明した。
それが、歴史修正主義者という。
審神者は付喪神…刀剣男士と共に戦う。
また、審神者は誰でもいい訳ではないらしい。
ある程度”霊感”や”霊力”がある人じゃないとダメだとか。
刀剣男士も、審神者なしじゃ生み出されないんだとか。
私はこれから、自分の家…本丸で暮らすらしい。
そこで、刀剣男士を増やし、戦いつづける。
…なるほど。
政府もよくやるなぁ。
こんな事になってるなんて、知らなかった。
黒)「…ちなみに。今の話は今から100年も後の話です」
あ)「…え」
黒)「私は、西暦2205年から、参りました」
あ)「つまり…未来、人?」
黒)「えぇ」
何故、私を選んだんだろ…?
黒)「何故か。…率直に申し上げます。貴方は微量の霊力を持ちながら、早めに亡くなられてしまいます。…そーゆー人をピックアップし、我々は過去へ飛ぶのです」
…びっくりした
私は、早く死ぬ運命だったんだ…
鶴)「…気にするな」
あ)「うん…」
黒)「それが、少し前までの貴方でした。…鶴丸国永が来るまで」
鶴丸が、きた事で変わるの?
黒)「貴方は元々見えない方でしたよね?…それが、見えるようになった」
あ)「はい」
確かに、きっかけは鶴丸だ。
あそこから、私の世界は変わった。
黒)「貴方は、大学に進学する予定でしたね?」
あ)「…はい」
元々、進学するつもりで勉強してた。
息抜きに来たおばあちゃん家で”見える”とわかったら。
昔から夢だった”巫女”をやりたくなった。
勿論、お母さんは反対したけど。
押し切ってまで、なったのだ。
黒)「鶴丸国永が現れなかったら。貴方は大学に進学し、早めに亡くなられていました。ですが、鶴丸国永が現れた事で、貴方の未来が変わったのです」
それは、唐突だったらしい。
ぐにゃりと捻じ曲げられた、未来。
あるはずのない道がひらけ、私は巨大な霊力を維持したまま、長生きしたんだとか。
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作者名:なーこ | 作成日時:2017年3月6日 17時