天才は演じない

24話 ページ26

つーちゃんが、高校の先輩に連絡をとってくれたらしい。
で、今日来るとか。

「こんにちわー！」

綴)「あ、きた…」

「すげー！何これ。マジ、舞台とか初めて立った。広えー！テンアゲすぎ！」
テンション高…
つーちゃんが苦笑いしてる。

彼の名前は三好一成と言うらしい。
嵐のように去っていった。

あ)「つーちゃん、お疲れー？」

綴)「…悪い人じゃないんだけどね」

碓)「…うざい！」
まっすーは、ご立腹だったけど。
それから…

ピコン

あ)「あ、みーちゃんだ」

綴)「は！？」
凄い勢いで画面をのぞいて来る。
内容は、当たり障りのない”よろ〜”の文字。

咲)「いつのまに交換したの？」

あ)「えーっと、さっき忘れ物あったから届けに行ったでしょー？その時〜」
とゆーか。
いつの間にか入れられてたって感じだけど。

綴)「本当、ごめん！悪い人じゃないんだけど、何て言うか…」
疲れるんでしょ？
大丈夫、分かってるよ、つーちゃん。

あ)「わかった〜」
ま、ノリは誰にでも合わせれるし。



あ)「万ちゃん、勉強教えてー」
最近、万ちゃんが休んでたけど。
久々に来た。

万)「あ？…おー、これか」
授業受けてないのに、私のノートだけで理解して解いてく。
本当、頭いいよね〜

万)「おらよ」
すでにノートには解かれた答え。

あ)「おぉ〜。…解き方は？」

万)「はぁ…これはよぉ」
分かりやすい。
先生より、分かりやすい。

あ)「万ちゃんありがと〜！今度なんかおれーする〜」

万)「飯でも行くか」

あ)「いいよ〜」
その後、万ちゃんは友達？に呼ばれて行ってしまった。




あ)「あ、みーちゃんからサイト出来たってー」

監)「え、みーちゃん…？」

綴)「三好さんっす」

あ)「これー」
パッと見せたら感嘆の声が上がる。
私も、見た瞬間おぉーってなった。

みーちゃんは、本当にセンスがいい。

「おう、なんか盛り上がってるな」

監)「雄三さん！？」
その名前を聞いた時、反射的にたるたるの後ろに隠れてしまった。

至)「ん？…あぁなる」
いづみたんが雄三さんと話してる間にそーっと見る。

あ)「…苦手」

至)「へー、珍しい。…まぁそれは皆だから」

監)「それじゃあ、みんな、今日は通し稽古から」

至)「じゃ、行って来るから」

あ)「…ん。頑張れー…」
たるたるが離れたため、私を隠すものが何も無くなってしまった。

雄)「…よぉ、松川の姪」

あ)「雄三、さん…」
ダメだ。
よく見れない。

雄)「後で話がある」
何を言われるんだろう。

25話→←23話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す