14話 ページ16
あ)「や、意味分かんないからね？」
至)「なんだ、普通じゃん」
あ)「…はぁ」
話、通じないんだけど。
部屋に連行され、イスに座らされる。
たるたるは、電源をつけ始めた。
…勿論、パソコンの。
あ)「やっぱりゲームじゃんかー」
至)「だから？」
あ)「…戻っていー？」
至)「ダメ。これやって」
見せられたのは、たるたるがやってるゲーム。
至)「これ、今すぐ取り込んで」
あ)「ちょ、は？」
いきなりすぎて、わから…いや。
かなり、わからない。
至)「はい、名前入力」
分かってる事と言えば。
…逃げられない。
あ)「あーもー、分かった！名前？えーっと…Aでいーや」
考える事すら、めんどくさい。
あーあ、いづみたんに何て言おう…。
至)「平凡」
あ)「なっ」
至)「はいはい、これよろ〜」
そう言ったっきり、たるたるは自分の画面に戻っていった。
…くそっ。
あ)「あーもー！わかったよ！」
こうなったヤケクソだ。
やってやる。
至)「…ねぇ、本当に初心者？」
あ)「そうだけどー？」
至)「…まぁいーや。じゃ、こっち手伝って」
あ)「ん〜」
言われた通りに、始める。
後から知ったけど、私がしてたのはレベル上げ、らしい。
最初は微妙だったけど、段々となれ、それが楽しくなった。
あ)「ねー、フレンド？認証？すればいーの？」
至)「…まぁ、どっちでも？」
あ)「ふーん」
それと。
たるたるは、どーしても抜かしたい人がいるとか。
NEO？だったっけ。
その人も、一応フレンド認証が、きた。
…ってか。
何で一緒にゲームしてるんだろ。
謎い。
至)「…今更だけどさ、怒らないんだね」
あ)「稽古の事？…うわ、最悪…あー、だって私には関係ないし」
やる気のない人に、”やれ”と言っても、和を乱すだけ。
自分で行かないと、…好きで行かないと、意味がないんだ。
至)「…Aは、何でやらない訳？」
あ)「…やらない、じゃないの。やれない…資格が、ない」
たるたるが、こっちを見つめてる。
が、私は知らないふりをして、画面に集中する。
至)「…へー、訳ありってわけね」
あ)「まぁ」
至)「あんなに、上手なのに」
…それなら。
言わせて欲しい。
あ)「…出来る事なら、したいよ。私は芝居が好きだから。でも…出来ない。私はさ、たるたるが羨ましい。すごく、羨ましい」
たるたるは、黙ってしまった。
それから、視線は感じなくなった。
それについては、もう触れてこなかったし、お互い、ゲームに集中した。
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夢花 (仮垢) - またまたすみません、8話のとこ、「一様」じゃなくて「一応(いちおう)」ですぞ〜…こーゆーのって結構気になっちゃう性格でして(;´∀`) (2019年1月28日 19時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 7話の所、「どこかえ」ではなく「どこかへ」ですよ〜。その他所々脱字があるので、一度確認するのをおすすめします。こーゆーテンションの夢主ちゃん好きよ← (2019年1月28日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2017年3月2日 14時
