28話 ページ29
瓦礫のような破片が、私めがけて落ちてくる。
避ける事はできなかった。
…もう体力がない。
スローモーションのように、落ちてくる。
あぁ、ダメだ。
そう思って目をつぶろうとした時。
赤が見えた。
真っ赤な炎が。
あ)「…ありがとうございます、周防さん」
周)「…あぁ」
その炎は周防さんから出たものだった。
見事な赤。
アンナちゃんが嬉しそうに駆け寄ってく。
反対に、私には3人が駆け寄ってきた。
明)「はぁ、疲れましたわ」
山)「いきなり呼び出すな！」
あ)「ごめん、緊急だったし」
厚)「山姥切はこう言いたいんだよ、"霊力消耗するから、無茶するな"って。な？」
山)「ち、違う」
国広は、布を深くかぶってしまった。
照れてるんだな？
明)「あぁ、そうや、これ。拾いましたわ」
山)「何？俺もだ」
2人の手には、刀があった。
大きさが違う、別々の刀が。
厚)「…大将、いけるか？」
あ)「多分」
そう言いながらも、手は刀吸い込まれるようにして触れた。
「オレは和泉守兼定。かっこ良くて強い！最近流行りの刀だぜ」
「骨喰藤四郎。すまない。記憶がほとんどないんだ」
あ)「あ、厚の兄弟」
思い返せば、変な女だった。
俺達を見てびびってたくせに。
気味の悪い奴を"敵"だと言って、俺達の前に立つ。
凛として立つ姿は、今までみた中で一番まぁまぁな姿だったと思う。
草)「八田、どないしたんや。さっきから話も聞かへんとぼけっとして」
八)「…いや、何でもない。すんません」
十)「Aちゃんの事だよね〜？八田にも春が来たか〜」
八)「ばっ、そんなんじゃねーよ！」
十)「ムキになるほど怪しねぇ」
八)「十束さん！」
十)「あははは」
そんなんじゃねえ。
あれは、そんな感情じゃなかった。
何故だかあの女、いつかーー
ア)「…消えそう」
驚いて、アンナを見た。
アンナは変わらず尊さんの隣に座っている。
尊)「…ふっ。煙のようにか？」
ア)「そう」
尊)「あー…かもな」
消えそう。
その言葉が妙に馴染んだ。
あの女が別に、儚くみえたわけじゃない。
むしろ、神経が図太そうだ。
なのに、何故。
…あぁ、くそっ。
考えてもわかるわけねー。
だったら、考えない。
そうしたいが、今日の話題はあの女で持ちきりだ。
鎌)「刀が、ヒトになるって、あるんですかね」
十)「さぁ、でも実際に見ちゃったしね」
草)「まぁ、綺麗やったけどな」
十)「あんな神秘的な光景、絶対忘れられないよね〜」
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
