123話 ページ3
鶴)「とんだサプライズだなぁ。驚きだぜ」
「鶴丸国永じゃん。…あぁ、あのばぁさんに引っ付いてた奴ね」
鶴)「…おい、言葉には気をつけた方がいいんじゃないのか?」
「あらやだ。…事実でしょう?」
鶴)「…っ!」
あ)「鶴丸!…後にして」
鶴)「…」
「へぇ、今度は孫にまで引っ付き虫かい」
あ)「こんな事して、許されるとでも思ってるの?」
「許すも何も、貴方が許可してくれたじゃなぁい」
ピラッと見せられた紙には、”許可書”と大っきな字で書かれていた。
その下には、私の名前が。
あ)「…待って、私サインした時ないけど」
「ほんっと、鈍ちんな娘だこと。…何のための、膝丸だと思ってるわけ?」
ポンポンっと、目の前の女は膝…膝丸を撫でる。
…つまりあれか、何らかの資料と一緒に持ってきた訳ね。
だけど、どうして本名だと分かったんだろう?
苗字はバレてるとして、名前は本名だって知らない筈なのに。
鶴)「よくそれで通ったものだな」
「私、貴方が大嫌いなのよ」
髭)「うん?それは今関係ない話だよねぇ?」
私を真っ直ぐ睨んでそう言い放つ女に、違和感を覚える。
彼女の目に写る私は、心底”憎い”って眼をしていた。
…何故?
私達は今日初めて会ったはずなのに。
そこまで憎めるのだろうか。
「心底憎いわ。…あの女の子だと思うと尚更。憎くて憎くて…殺してやりたい」
怖い。
足の指先が冷えて行くのがわかる。
ーー大丈夫。落ち着くんだ。
あ)「…あ、おえ……」
青)「!……あまり僕たちの”主”を虐めないでくれるかな?」
「あーあ、愛されてるのねぇ?…ムカつくぐらいに」
”そう言う所もソックリ”と見下げた顔で言う。
私と誰を比べてるのか。
さっぱり見当もつかない。
乱)「ねぇ、本当に1人で僕達に勝てると思ってるの?」
「へぇ?言うじゃない。じゃあ遠慮なく。…ズルさせて貰うわね?」
ニッコリ。
口角を上げたと思えば、扉をしめられた。
その瞬間、シューっと音がしたかと思えば、白い煙が部屋を包んだ。
歌)「…これは!睡眠ガスか!」
伽)「おい!大丈夫か?」
あ)「伽羅…皆!大丈夫?!」
ケホッと、あちこちから咳込む声が聞こえる。
…あぁ、ダメだ。
意識が朦朧としてきた。
ドサッと、誰かが倒れた音がした。
大丈夫、と。
駆け寄る力もなく私も意識を失った。
「ー!ーーー!!?ーーー」
誰かの叫び声で目を覚ました。
けど、私は何も見えない。
手足に自由もないし、近くに誰の気配もない。
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作者名:なーこ | 作成日時:2017年9月19日 22時