【ト/ラ/ファ/ル/ガー/・ロー】私が自由を求めて出会ったのは死の外科医だった part6

第204話　サプライズは緊張する ページ29

ロー「そんな、誕生日だからってわざわざ案内する必要ねｪだろ……」




そう言いながら、レニーを先頭に、





ローが部屋に入ると……







皆「Happy birthday!!」




という叫び声がした



その直後、




パンッ



パンパパンッッ





いっせいにならしたクラッカーで部屋中に大きな破裂音が響く





この音にはさすがの彼も驚いたようで、


しばらく動く事をわすれていた





ロー「……っっっ」




皆「船長、誕生日、おめでとうございます!!」






再び皆が一斉に、ローに向かって叫ぶ




ロー「………




………あぁ………






ありがとう………」




長いテーブルには、沢山のごちそうが並んでいる







ペンギンやベポ達が、レニーと協力して作り上げた料理だ





私のお菓子は、サプライズ形式で、



最後の最後に皆に見せる事になっていた






席に着くと、緊張がさらに大きくなる




うまく行くだろうか……味は大丈夫だろうか……




今更な不安ばかりが湧いてきて、どうも落ち着かない






「大丈夫かな、うまく行くと思う？」






隣に座ったセレンに、震える様な声で念を押す




「どうしたんだよ、お前らしくもない……


大丈夫だ、自分を信じろ。




Aなら、できる……」






「う、うん……」









「じゃあみなさん、ローさんの誕生日を祝って、かんぱ――い!!」




レニーが皆の前に立って叫ぶ





皆「かんぱーーい！！


船長、誕生日、おめでとうございまーーす!!!」






ロー「………別にいいって言ったのに、




アイツら………」


そういうローも、まんざら嫌じゃなさそうにしている

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